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141、フラグ ページ43

ソファーに座ってじっとすること数時間。

……困ったことに、このマンションには食べ物はほとんどない。

何が言いたいのかというと、お腹がすいた。
隊長と二人きりですごく緊張しているのに、体はいつも通り空腹を訴えてきていて非常に困っている。

別に何も食べなくてもどうということもないのだが、空腹でお腹が鳴るのはちょっと嫌だ。

「A、俺ァちょっとコンビニ行ってくるんでここで待ってなせェ」

隊長の言葉に、俯いていた顔をあげた。
こんな雨の中、コンビニにいくつもりなのか……?

「流石に腹減ったんで」
「そ、それじゃあオレも行きます」
「こんな雨の中一緒に行ったらあぶねェ。待ってなせェ」
「でも」
「待ってろ」
「……はい」

強く言われて、私は大人しく待つことにした。
コンビニはそんなに遠くはないが、この雨の中だ。

隊長が出て行ったのを見送ってから、風呂にお湯を貯めることにした。
傘をさしてもこの豪雨じゃあまり意味がないだろうし。



………隊長が帰ってこない。

あの天人の件からずっと一緒にいたから、ほんの少し離れているだけでなんだか不安になってくる。
コンビニは歩いて10分もしないくらいの距離のところにあったはずだ。
なのに、もう一時間近く経過してる。

電話をしてみたけれども出ないし、ますます心配になってきた。
……迎えに、行った方が良いだろうか。

悩んでウロウロしていると、ガチャリと玄関の扉が開く音がした。
ほっと息を吐いて玄関の方に足を向ける。

「お帰りなさ……隊長?!?」

思った以上の濡れ具合に、大きな声をあげた。

「妙なのに絡まれちまって……ハックシュッ」
「と、とりあえずお風呂に入ってくると良い!ためてあるから!」
「悪ィな…」

寒そうにしている隊長を風呂場に押し込めて、隊長が買ってきた袋を開ける。
お弁当をわざわざ買ってきてくれたらしい。
本当、隊長にはよくしてもらってばかりだな、私。
…………風邪、引かなければいいけれども。

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からし(プロフ) - 猫とやぎさん» コメント有り難うございます!勉強大変だと思いますがその活力にこの小説がなれるなら嬉しいです^ - ^ 続編はもう公開してますから空いた時間にでも見に来てくださいね! (2020年5月19日 17時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
猫とやぎ(プロフ) - コメント失礼します!!学校が始まり…帰ってくれば塾…と占ツクあんまり見れてなくて死にそうになってたんですけど、この小説見た瞬間生き返りました…!!続編とても楽しみです!!!頑張ってください!!超楽しみにしてます!! (2020年5月19日 15時) (レス) id: 497823dae0 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 常夏さん» コメント有り難うございます!楽しんでいただけているのなら何よりです!是非続編も宜しくお願いします^ - ^ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - いつもキュンキュンして楽しませてもらってます! 続編も楽しみです(^^) (2020年5月18日 12時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 猫とやぎさん» 猫とやぎさん、感想をいつもありがとうございます!無事しっかりさせたようで良かったです^ - ^ 明日は更新できない可能性があって今日多めに投稿しましたが、明日も一話くらいはあげられるよう頑張りますね!また見にきてください(*^ω^*) (2020年5月16日 22時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:からし | 作成日時:2020年5月6日 21時

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