【ヒロアカ】光速、遠回り【相澤消太】 (ページ7)

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episode 3 これからの事ページ7

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家に帰って、洗面台で手を洗いながら、自分の顔を見つめる。

うわ、本当に若返ってる。
昨日何で気づかなかったんだろう。

朝早いし病院まだ開いてないだろうからな。
ヒーロー公安委員会には病院での検査結果と合わせて報告したいところだし･･････

まずは事務所かな。

髪を整えて、軽くメイクしてから事務所に出かけた。

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＿＿＿

そろそろ近くの割と大きめの病院が開く時間だ。

ポストに突っ込まれてた手紙の整理を終えて、トントンと角を合わせてからファイルにしまう。

心温まる応援のお手紙も混ざってて、嬉しかった。

ファイルを机の引き出しに入れてから、病院に向かった。

病院の入り口で保険証を出すと、看護師さんがビックリした顔で私の顔をじーっと見る。

「･･････私、ファンです」

「ありがとうございます。けど少し事情があるのでなるべく内密にしてもらえますか。あっ、急ぎではないんで他の人優先してくださいね」

「承知しました！少しお待ちください」

看護師さんは感無量の表情から一転。
仕事ができる人なのかテキパキと奥の方で何やら作業をしたり人に何かを伝えたりしている。

数分すれば、こちらに、と応接室のような場所に通された。

「診察の時は先生がこの部屋に伺いますので、こちらでお待ちください」

ふかふかの椅子、整えられた備品。
絶対にもっと偉い人が来る部屋じゃないか。

無意識に背筋が伸びる。

1時間経たないぐらいで先生が来た。
先生は若めだが、落ち着いた雰囲気を持つ青年だった。
先生に事情諸々を説明し、検査を行う。
それからまた待つこと数十分。
検査結果が出た。

「単刀直入に言えば、個性に異常は見られません」

ホッと胸を撫で下ろす。
しかし、先生の眉間に少し皺がよってる。

「ただ、科学的根拠のない私の個人的な推測ではありますが･･････身体が若返ってるのならば、個性もそれに乗じて戻ってる可能性のが高いかと」

「･･････やはりそうですか」

15年前の自分を思う。

体力も筋力もなかった。
個性のコントロールも効かない。
･･････いや、それ以前に光速移動ができない。

「それと、これなんですが」

先生が見せてきたのは血液検査の結果だ。

「こちらでは判断できない謎の物質が含まれてまして。健康上に問題は無さそうですが、若返りと関係あるかと思いまして」

「その結果もらえますか？研究機関に調べてもらいます」

「ええ、もちろん」