【ヒロアカ】光速、遠回り【相澤消太】 (ページ13)

今日:26 hit、昨日:13 hit、合計:24,398 hit

・ページ13

・

「で、相澤君とはどうなのよ」

アイスコーヒーを一口飲んで香山先輩が聞く。

ここは香山先輩おすすめのカフェ。
お昼を一緒にするという約束の下来ている。
というより、私の不機嫌を察した香山先輩に連れ出された。

「いい感じですよ。愛されてると思いますし、愛してますし･･････ただ」

「ただ？」

「私の見た目が高校生だからって、色々気を遣ってるっぽいです。昨日だって夕飯だけ食べて帰っちゃいました」

納得したように相槌を打つ香山先輩。
私はズズっとアイスカフェオレを啜る。

「まあ相澤君、真面目だしね」

「入学したら彼女扱いされなそうで嫌です」

「でもバレたら問題でしょ？」

香山先輩は諭すように言う。
そんなのわかってるけど、幼児の気分になった。

香山先輩とのランチが終わり、相澤君に頼んで予約しておいてもらったTDLに向かう。

香山先輩も付き合ってくれるらしい。
というより個性が暴走した時私が視認できない速さだった場合相澤君じゃ対処しきれないから、そのための保険だ。

TDLの前で待ってた相澤君と合流して中に入る。

まずは最も簡単な発光。
これは難なくクリア。ただし、細かい範囲で光らせるのはできてるとは言い難い。
手のひら程度のサイズまでなら自由にできる。

次に閃光。
レーザービームのように瞬間的に光を散らす。
これは指の先等のイメージしやすいところだけなら上手くいく。

最後にして最大の難所、身体の光化。
何度やってみても全くできなかった。

結論としては＿＿＿

「高一のお前だな」

相澤君の評する通りだ。
少なくとも高一の時の実力はある。
ただその時はクラスで最下位争いしてた。

私の成績がグンと伸びたのは白雲君と仲良くなった高二の夏から。
身体の光化を覚えて使いこなせるようになった高三の体育祭で優勝し、注目を浴びて今の地位まで駆け上がった。