【ヒロアカ】光速、遠回り【相澤消太】 (ページ12)

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相澤君とひざしが授業のため職員室を去り、入れ替わるように授業を終えた人たちが職員室に戻ってきた。

「フラッシュ！」

「･･････ブラド」

ブラドがズンズンとやってきて、ひざしのように大声で無事を喜ぶ。

「にしても、高校生だな」

「そうね」

心配させておいて失礼だと思いつつ軽く流す。
もともとこういう熱かったり騒がしかったりするタイプは苦手なんだ。
ひざしは付き合いが長いから慣れた。

「やあ！久しぶりだね、光路君」

「お久しぶりです、校長」

ひょこっと現れた校長。
ちなみに光路は私の名字だ。

「これからお世話になります」

「君には特待生枠を用意したのさ！」

「え･･････」

＂特待生＂の３文字がドドンと肩に重みをかける。

ただでさえ15歳もババアなのに、そんなのやってけない。

「･･････それ他の優秀な生徒にできませんか？私一般生が」

「今後君に特別扱いをするかもしれない。その時に特待生の肩書きは役に立つのさ！」

納得してしまい反論できない。
ぐうと唸っていれば、トンと誰かに肩を叩かれる。

「お前は優秀だから大丈夫だろう！」

何にも知らないくせにうるさい。
ジトっと睨めば、当のブラドはビクッと体を揺らした。

この後、香山先輩に諌められた。