【ヒロアカ】光速、遠回り【相澤消太】 (ページ11)

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episode 4 いざ雄英ページ11

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ヒーロー公安委員会のビルを出て、真っ直ぐ雄英に向かう。

公共交通機関を使い、懐かしい通学路を通りつつ、正門まで来た。

･･････そうだ、雄英バリア。
私もう学生じゃないから入れないじゃん。

申し訳なく思いつつ相澤君に電話をすれば、通行許可証を持ってすぐに来てくれた。

「ごめんね。授業中とかじゃなかった？」

「大丈夫だ」

「そっか。でもわざわざありがとう」

通行許可証を受け取り、正門から中に入った。
そのまま相澤君について行く。

おそらく行き先は職員室かな。

「いや、それより･･････」

相澤君が顔を歪めて、言葉を止めた。
不思議に思って、その視線の先を追う。

おそらく私も同じように顔を歪めた。

「Aー！！！生ぎてでっ、よがったぜぇ！！！」

ひざしが涙と鼻水まみれの汚い顔で、大声出して走ってくる。

「･･････どうする？」

チラリと横を見れば、相澤君は無言で髪を逆立てると見事な手捌きでひざしを捕縛した。

パチパチと拍手をすると、相澤君はフッとかすかに笑う。

「何SOON！！」

捕縛を解いてもらったひざしが騒ぐ。

「ひざし、廊下で騒いじゃ、生徒に示しがつかないでしょ」

「シヴィー」

HAHAHAHAと一通り笑ってから、一呼吸置いてひざしは真っ直ぐ私を見た。

「･･････Aマジで若返ってんのな。でも無事で良かったぜ」

急に真面目な顔で言うので少しビックリした。

けど、ひざしは昔からそういう奴だ。

「うん。心配かけてごめん」

「おう」

ひざしと相澤君と並んで職員室に到着すると、柔らかい何かが目の前を塞ぐ。

言うまでもなく香山先輩の豊満なお胸である。

「お久しぶりです、香山先輩」

「ええ。元気そうで･･･まあ、色々ありそうだけど、無事でよかったわ。相澤君は屍だし、山田君は落ち着かないし、大変だったのよ」

「大変ご迷惑をおかけしました」

「いいのいいの、それより今日お昼暇？いっしょにランチ行きましょ」

「はい、喜んで」

香山先輩は私の返事にウインクしてから、職員室を出て行った。