約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束58 ページ14

さとみside



知らない、知らない知らない







俺は＿＿






『でも俺は覚えてないから…仲間って、思えない』







『それでもいい。ただ…何も戦いなんかないこの世界で一緒にいれることが私の幸せだから』






戦いとか意味わかんねぇ。何回も転生してる…ゲームの話だろ






…でも、そうやって言い訳して。逃げてるんだ、俺は






覚えてないことが申し訳なさすぎて、傷つけてしまって






そう思えるのはあいつが俺にとって大事な友達だったから







『、またっ、未来で！！』







なぁ、そうだろ？







「……さとみくん？」






さ「…！ぇ、あ…」







ぼーっとしてたのか







さ「…ふっwすっげー心配そうな顔で見てるじゃん」







「急に喋らなくなっちゃったんですもん。ずっと動いてたから体調悪くなったのかと…」








あぁ…知ってる。この感じ








さ「めっちゃ元気だわ。…はぁ…あっちぃ…」







「そろそろ会議始まりますけど…行きますか？」








休憩とってから結構時間経ってたんだな…話してたらあっという間だ








さ「行く。着替えてからにするから、先行ってて」







「…わかりました」








あったかい。この気持ちを例えるならその一言だろう









さ「…なぁ」






「？どうしました？」







こんな暖かい気持ちになれるの、メンバー以外で初めてかもな…








さ「待ってろ。俺…お前の事、絶対思い出すから」







「…！！…うん、…待ってます！」







覚えてなくても、なんとなく大事な人なんだろうなって






そう思えるのは絆が強かった証だろ？

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