約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束57 ページ13

Aside




菊池「皆さんお疲れ様でした！休憩を30分挟んだあと会議があるのでそれまでに着替えてきてください」







な「わかりました。みんなー、もう一斉に着替えに行くよー」






さ「あ、なーくん、俺もう少し振り付け確認するわ」







な「わかった、会議には遅れないようにね！」







「………」







休憩時間なのに振り付けの確認するんだ…






さとみくん、もう完璧なのに







こ「あ、Aは？この後どうするの？」







「私も会議に参加するのでまだいますよ。また会議の時に」







こ「わかった、またね！」








〜♪






「…！」







音楽が聞こえてきた







さとみくんだ








さ「…っ…はぁっ…」








息切れしてる…そこまで頑張らなくてもいいと思うんだけどな








さ「っ…？なに、…まだいたの？」







「…！ぁ、…えっと…さとみく、…さとみさんがまだやるっていうから…ちょっと見てみようかと」







さ「…前の話し方でいいよ」








「え？」







さ「前の世界での話し方。…その方が、話しやすいだろ？」








前の世界での話し方…







「…さとみくんのダンス練習を見ようと思ってたんです。…1人で頑張るの凄いなって」







これで合ってるのかな…やっぱり、会話がぎこちない








さ「なぁ」







「？どうしました？」







さ「俺とお前は、そんなに前の世界で仲良かった？」







「…良かったと私は思ってます。凄く話しやすくて…一緒に戦って…守り守られるって感じ」








お兄さん的な存在で、周りをよくみてて






傷なんかどうってことないみたいに何度でも立ち上がる







さ「…我慢とか、してほしくない。さっきの妹のだって…メンタル弱くないとか言ってたけど、嘘だろ。あれ」








「…！」








さ「俺はお前を覚えてない。だけど……傷ついてるのとか、我慢してるのみたくない」








「…無理に思い出そうとかしなくていいんです。だって、仲間だし」








さ「でも俺は覚えてないから…仲間って、思えない」





「それでもいい。ただ…何も戦いなんかないこの世界で一緒にいれることが私の幸せだから」







忘れられてても、思い出せなくても







「また未来でって、約束したこの未来で会えたことが幸せなんです」







さ「っ…！？…ぁ…っ」







一緒に平和な世界で生きれることが何よりも嬉しんだ

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