約束した未来で、また。［2］【stpr】

約束55 ページ11

さとみside





俺は知ってる





こ「………無理したらダメだよ」







「え？」











こ「だって、さっきの妹……あれ、あり得ないじゃん。変な仕事とか…」





こ「あんな事真正面から言われて…傷つかない人居ないじゃん」






「…大丈夫です、私は…そんなにメンタル弱くないですよ！」





さ「…！！」







無理する人は、無理に笑うことを。








ｶﾞﾁｬ





菊池「失礼します、さっきの妹さん…急に怒って帰られたんですけど、何かありましたか？」








さ「…俺が追い払いました」








菊池「…え？」









ムカついた、あいつの事は大切なやつとか…そんな風に思ってなんかない








でも、自分が一生懸命頑張っている何かを…否定されるのは辛い









「…すいません、妹がお騒がせして。あとで私の方で連絡しておくので…」









菊池「いえいえ、ダンスも時間通りに始められそうなので…メンバーは準備お願いしますね」







な「あ、もう着替えてあるので始められます」








菊池「じゃあ、いつものスタジオの方に移動お願いします！」









ｶﾞﾁｬ







る「じゃあ、移動しましょうか…葉月さんはどうするんですか？」







「私は、ダンスの動きを見て皆さんのライブの髪型の案を考えようと思って」






こ「まじ？僕、いつも同じ髪型なんだけど…」







「じゃあ新しい髪型に挑戦しましょうね！」








こ「えぇー…」





莉「大丈夫、ころちゃんは何でも似合うから！」






こ「どこからその自信が来るんだよ」









…俺は馴染めない







前世があるって言われて、あいつは俺の大事な仲間だったなんて







どう接するのが正解なのか








『…大丈夫です、私は…そんなにメンタル弱くないですよ！』








でも、無理する顔も無理する姿も。見たくないって思う








見慣れているような、そんな感覚は






あいつが俺の大事な人だという事を教えてくれているみたいだった

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