息をする理由に答えたい【名探偵コナン】

43話 ページ44

『でも、安心して。何がなんでも私が毛利(おもうり)さんの無実を証明するから』



















「でもどうすんだよ、公安の野郎共が絡んでるとなると一筋縄じゃあいかねぇぞ」



















『そんなの、あいつらにとって最悪手を取る、って言えばいいんだよ。』



















それって、と血の気の引いた松田の表情にコナンは嫌な予感がした。



















『警視庁、警察庁両公安部全員の名簿と顔写真を世界中に公開する。私が持ってる隠蔽前の純粋な情報、もちろん潜入捜査官の情報もある。』



















冗談を言っているようには見えない眼と、
サイバー系に強い松田刑事の幼馴染の情報が少年の頭の中で1本の線になった。



















「ｯそんなことしたら警察組織どころかこの国が大変なことになるよ！！」



















『知ってる。でもね、私はこの国よりも私の大切な人達のが大切なの。』



















少年は先程まで引いていたはずの血の気が嘘のように一気に頭に血が上るのを感じた。



















「そんなことさせないｯ、僕にだって大切な人がいる！その人がいるこの国をめちゃくちゃになんてさせないｯ。
萩原隊員だってそんなこと望んでないよ。今の敵は公安じゃなくてテロの真犯人だ！僕と手を組んで、小五郎おじさんを助けようよ。」

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