Mission.141 ページ41
屋上に出る扉を開ける直前から
ものすごい騒音が聞こえてきた
…まさかここでとんでもない射撃の手練が大量発生してて
"残念でした、君いらないよーん"とかいって殺されないよね、？
ふう、と息を吐いて悪い想像をかき消す
勢いをつけてドアを開けると、そこには誰もいなくて
『は………ヘリ、！？』
？「……………………………………来い！」
『っ、檜山さん、』
「A！早く！」
ハーネスを付けた状態で、ヘリから飛び出してきたのは彼で
私に向かって、"来い"と手を差し伸べている
掴んでいいのだろうか、この手を
私は、ここにいることが許されたのだろうか
檜「っ、早く帰るぞ！！」
『っ！』
帰る、そう、私は帰る、みんなで過ごしてるあの宿舎に
そう思った時には相手側の人間が潜んでるかもしれないことを
完全に忘れて、彼の元まで一直線に駆け出して
思いっきり、広げられた腕の中に飛び込んだ
檜「…合否は無線で聞く、帰るよ」
『…っはい、！』
檜「…今更、手放すのが惜しくなった
本部にいる人達に、Aジロジロ見られるの、嫌って思った」
『え…』
檜「幸せには出来ない
でも、絶対に俺のそばにいる限り死なせない
…それでも、俺といてくれる、？」
涙が、溢れて、零れて、彼の顔がちゃんと見えない
でも、気持ちはずっと変わらないし
ずっとその言葉が欲しかった
『…檜山くんのそばに居るために、今日この場に来たの』
ねぇ、知ってた？
貴方から貰う幸せは、日常に散りばめられてて
貴方達と騒がしく過ごす毎日が、今の私の宝物なの
檜「っ……………上げて！！」
彼の一声でハーネスが引かれ、機体に引きずり込まれる
その間も彼の腕は私の体を掴んで離さない
こんな幸せがあっていいだろうか
湧「…ほら、信じてよかったろ」
そう言って操縦席から顔を出す湧くんはニコリと笑った
「「帰るぞ！」」
『湧くん、あの、』
湧「見りゃわかるよ。…おめでとう」
無線で、櫻井さんから話を聞いた
結果は合格で、その瞬間機体が大揺れだった
愛を知らない、罪なき罪人となった彼らと共に
私も罪なき罪を償い、昇華して、
この国と彼らのために華々しく
夜に輝く星の瞬きも
今聞こえるこの風のささやきも
貴方を感じる指標になるから
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藍兎(プロフ) - 完結お疲れ様です！！毎回ハラハラドキドキして楽しく読ませて頂きました！その後も気になる所ですがこの作品に出会えてとても幸せでした！ (12月13日 3時) (
レス) @page42 id: 97c0ee90cb (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 一気見してしまいました！続きが気になります。。。更新楽しみにしています！ (8月15日 10時) (レス) @page34 id: 4ac568a835 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続きがすごく気になります！！更新待ってます‼︎ (2023年3月14日 22時) (レス) @page30 id: 0fdc87e010 (このIDを非表示/違反報告)
りゆ(プロフ) - 更新待ってました！！何回も初めから読み直しています笑。続きも楽しみにしています！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page21 id: f586278c85 (このIDを非表示/違反報告)
ピンキーレンジャー(プロフ) - 本当に更新めちゃくちゃ待ってました！！！何度1話から物語を読み返していることか…とこのコメントを書いている今も全て読み返した直後です笑続き楽しみにしています！！！！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page18 id: 883b5980f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2021年11月28日 23時
