Mission.136 ページ36
安「…ここだね」
1番奥のどっしりとした扉の前で、小さく吐き出された声
そのまま、安嶋くんがノックをして、順番に部屋に入っていく
『っ、失礼します、！』
最後に入ってドアを閉めると、だだっ広い空間なのに
執務用の机と、接待用のガラステーブルとソファがあるだけの
無駄に威圧感のある部屋に、1人の男性がいた
？「…お初にお目にかかります、彼らの上官です。
櫻井翔、と申します」
隣に並ぶ8人が、ビシッと前を向いたまま微動だにしない中、
目の前に差し出された名刺に目を通す
『あ、えと…』
櫻「あぁ、Aさん、ですよね？
お名前、彼らから伺ってますから大丈夫です」
"本日、足をお運び頂いたのは貴方の今後の進退についてです"
執務用の重たそうな革張りの椅子に腰掛けた櫻井さんは
私たちを見てはっきりとそう言った
櫻「檜山から話は聞いた。
秘密警察に彼女を入れたいと、その意思は変わってないか？」
檜「…はい。本来、彼女はただの保護対象でありました。
任務中姿を見られたことで保護及び監視が必要になりましたが
その後は、特務や他の任務にも協力を得て、我々の任務遂行に
一役買っています。
…捨て置くには惜しい人材かと」
櫻「感覚で正しい判断行動ができる人間は他にも五万といる」
湧「恐れながら。
…本来彼女はここにいるべきではありません。
我々の任務に巻き込まれ、ここにいなければならない状況になりました
平和に、楽しく生きていたはずの人を、俺は見捨てられません
その上で、我々の任務遂行に必要な能力が備わっています
学もあり、判断力や咄嗟の行動力もあります」
櫻「…なるほど」
深「実際に共に任務に赴き思い知りましたが、現在男子のみが
所属しているこの秘密組織にも、女性ありきでの任務が
少なからずあります。
さらに彼女の訓練無しで培った全ての能力の出来は
我々と同等レベルで稀有なもの。
…どうか懸命なご判断を賜りたいと存じます」
檜「以前仰られていたご意見が変わられていないのであれば、
彼女の命を救うための、援助を、お願いします」
櫻「…わかった。入隊の方向で行こう」
安「本当ですか、！？」
櫻「ただし、上を納得させる必要がある」
"貴方の能力がどれほどのものか、見せていただけますね？"
和らいだ雰囲気は、またピリリと張りつめて、
私の頬をザラリと撫でた
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藍兎(プロフ) - 完結お疲れ様です！！毎回ハラハラドキドキして楽しく読ませて頂きました！その後も気になる所ですがこの作品に出会えてとても幸せでした！ (12月13日 3時) (
レス) @page42 id: 97c0ee90cb (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 一気見してしまいました！続きが気になります。。。更新楽しみにしています！ (8月15日 10時) (レス) @page34 id: 4ac568a835 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続きがすごく気になります！！更新待ってます‼︎ (2023年3月14日 22時) (レス) @page30 id: 0fdc87e010 (このIDを非表示/違反報告)
りゆ(プロフ) - 更新待ってました！！何回も初めから読み直しています笑。続きも楽しみにしています！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page21 id: f586278c85 (このIDを非表示/違反報告)
ピンキーレンジャー(プロフ) - 本当に更新めちゃくちゃ待ってました！！！何度1話から物語を読み返していることか…とこのコメントを書いている今も全て読み返した直後です笑続き楽しみにしています！！！！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page18 id: 883b5980f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2021年11月28日 23時
