Mission.134 ページ34
あれから檜山さんの熱はすぐに下がって
みんないつも通りの生活を送っている
いつも通り、だったはずなのに
皇「…もしもし、皆聞こえてる？」
湧「聞こえてるよ、どうした？」
皇「櫻井さんから連絡が来た」
"Aちゃんと直接会いたいって"
全身の血液がどこかへ抜けてしまったような
サッと全身が冷える感覚がした
直接、会う、それが何を意味するのか、わからないけど
大変な事が起こってることくらいわかる
檜「…沙汰、決めるつもりだ、櫻井さん」
豊「え、いや、でも、」
皇「俺もそう思う」
湧「なにどういうこと？」
電話越しの皇輝さんの声は固くて、ピリリと緊張が走る
バクバクと心臓が脈打って、気持ち悪いくらいの振動が伝わる
皇「正式な文書で俺たちのところに連絡が来た
詳しい日時については、そっちに正式文書が届くはずだよ」
青「っ、まじか、」
平「言ってるうちに来たよ、櫻井さんから」
電話から離れてどこかへ行っていた平塚くんが
私に一通の手紙を差し出す
震える手で封筒を開けて中身を取り出すと、
公文書として判まで押された紙がでてきた
『明日、警視庁地下2階会議室で貴殿の処分を決定する
…貴殿及びG全員該当場所まで赴くように、って、書いてます』
内「…ガチだね」
皇「………………檜山」
電話越しの声が檜山さんを呼ぶ
それにつられて彼の方を向くと、ギュッと手を握り締めていた
檜「…っ、前、あの日退院する前に櫻井さんと話した」
深「何を、？何話したの、！」
檜「俺に出来るのは、彼女を残留させるか、処分するかだって
…………………俺はどっちもしたくない」
青「どういう意味？」
檜「住む世界が、っ、違うんだよ、」
苦しそうな顔は、パッとこちらに向けられて
1番遠くにいたのに、いつの間にか私の目の前にいる
檜「あんたを生かすことは出来るけど、
あんたを幸せにすることは…俺には出来ない
っ、こんなとこじゃなくて、元いた場所で幸せに生きて欲しい」
じわりと何かが心に広がる
大切にされる嬉しさなのか、突き放される寂しさや悔しさなのか
それとも…別のものなのか
ごめんなさい、檜山さんの希望はきっと通らない
私には櫻井さんの言う通り処分か残留の2択しかない
ならば、少しでも一緒にいたい
盾になれるならそれでいいから、ここに残れるように、努めよう
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藍兎(プロフ) - 完結お疲れ様です！！毎回ハラハラドキドキして楽しく読ませて頂きました！その後も気になる所ですがこの作品に出会えてとても幸せでした！ (12月13日 3時) (
レス) @page42 id: 97c0ee90cb (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 一気見してしまいました！続きが気になります。。。更新楽しみにしています！ (8月15日 10時) (レス) @page34 id: 4ac568a835 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続きがすごく気になります！！更新待ってます‼︎ (2023年3月14日 22時) (レス) @page30 id: 0fdc87e010 (このIDを非表示/違反報告)
りゆ(プロフ) - 更新待ってました！！何回も初めから読み直しています笑。続きも楽しみにしています！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page21 id: f586278c85 (このIDを非表示/違反報告)
ピンキーレンジャー(プロフ) - 本当に更新めちゃくちゃ待ってました！！！何度1話から物語を読み返していることか…とこのコメントを書いている今も全て読み返した直後です笑続き楽しみにしています！！！！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page18 id: 883b5980f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2021年11月28日 23時
