4 ページ4
*
……SIDE IS リヴァイ……
コンコンコン・・・
ベッドでうたたねしていたオレは、部屋のドアをノックする音に目を開けた。
リ「誰だ」
「あたし・・・」
Aか。
「入るね」
ガチャ・・・
リ「お前はこの部屋に住んでるのと変わらねぇだろ、ノックは必要ない。何度も言わせるな」
オレはAにそう言いながら体を起こした。
「そうかもしれないけど・・・何があるかわかんないから、一応」
Aは部屋に入り、テーブル横の椅子へ腰かけた。
しばらくはオレと一緒にいさせるようにとエルヴィンに命じられてからそこそこ経つが、状況は良くなるどころかますますAの身の安全が心配になる一方だ。
調査兵団に入団しているかもしれない敵・・・
殺された2体の巨人・・・
それらが、
「今ね、シャワー浴びて食堂で水飲んでたら、ミカサに会った」
リ「ミカサ・・・あぁ、エレンの馴染みか」
「うん。色々話してたら、気になることが出てきて」
リ「なんだ」
「ライナーと、ベルトルトが・・・夕食後からいない・・・って。あたしが、あやしいかもしれないって言ってた2人・・・」
リ「なんだと」
「前にあたしが消灯時間を過ぎて宿舎を出た夜・・・初めて彼らの存在を知った夜・・・あの時に彼らが集まっていた場所に2人はいるんじゃないかって、思ったの」
リ「・・・だったらなんだ」
「なんだ・・・って言われると・・・困るけど・・・」
リ「確かめに行くってのか」
「それは・・・・・」
Aはその先をにごした。
それは危険だということを、わかっているのだろう。
わかっていて、オレの反応を
リ「今はやめておいたほうが無難だろうな。ヘタすりゃ明日の壁外に何らかの影響が出る」
「でも・・・」
リ「トロスト区の戦いで、敵はこっちの兵力を目の当たりにしたはずだ。敵が明日の作戦を練っているとしてもおかしかねぇ。だが今は放っておけ」
「それもわかるけど・・・気になって・・・」
リ「オレも同じだ。だが明日に気持ちを集中させろ」
壁外調査を明日に控えて、気持ちが多少高ぶっているのだろう。
納得の行かない表情でいるAの
*
30人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時