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……SIDE IS ハンジ……



「第57回!!壁外調査を開始する!!前進せよーッ!!」




エルヴィンの声を皮きりに、門前に集まった兵士と馬たちが駆け出した。

いよいよ、敵を捕まえる・・・

いよいよ巨人の謎を、いや世界の謎を、我々は知ることになるのかもしれない。




だが人類はそれに見合う犠牲を払わねばならないことが、残念で仕方ない。

いつもいつも、悔しくて仕方ないけど、それが人類と巨人の力の差だと認めざるを得ない。

だから、今日から、その差を少しでも縮めることができれば・・・





私の左隣で馬を走らせるAをチラと盗み見た。




リヴァイと離れての今作戦に、Aが大きな不安を感じていることは知っている。

当たり前と言えば当たり前だ。




どこから、どんな能力を持った敵が現れるのか、我々は知ることができない。

調査兵団屈指の戦闘力を誇るリヴァイ班をエレンにつかせていることが、エルヴィンの懸念(けねん)を現してる。




エルヴィンが巨人の討伐率に関して絶対的な信頼を寄せるリヴァイでさえ、その敵を必ず仕留められるとは言い切れないだろう。




Aは、それを見通している。

この作戦では、エレンの近くにいる者ほど命を落とす危険が高い。




ミ「スンスンスン・・・!」

私の右側を走るミケの、鼻をきかせる音が聞こえた。



ミケは私の向こう側に何かを嗅ぎ取ったようだった。

見ると、Aの走る向こうに巨人が見えた。



ハ「左前方、10m級接近!!」



小太りな巨人が、腹を揺らしながら我々を追ってくる。



ハ「援護班!!」

援護兵「了解!!」



奇行種ではなさそうだ、援護班に任せて大丈夫だろう。



エ「進めー!進めー!!」



エルヴィンが後方に向かって声を飛ばす。

それに反応して、Aも後ろを振り向いている。




心配そうなまなざし・・・




ハ「A!前を見て!」



私は彼女の不安を消そうと、声をかけた。



「っ!・・・うん!」



Aは私の声に驚きながらこちらを向き、返事を返した。







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ico(プロフ) - カレンさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!励みを頂き力が湧きます!頑張ります! (2018年6月20日 15時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張って下さい! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 5dabf5f2d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ico | 作成日時:2018年6月9日 14時

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