【BL】【仮面ライダー】冗談も程々にしろ！【短編集】

cat+α...?(凌×貴) ページ31

目の前にいる主任は主任なのだろうか。
湊耀子&シドは目を剥いた。玉ねぎみたいに。
明らかにふさふさの尻尾があり、もこもこしていそうな耳がついている。当の本人は気付いていないだろうが、との様子をプロフェッサーが見たらどうなる？
=they go to 研究室(密室状態可能)
きっと研究室に行って…(その後は察しなさいby湊)
即ち、仕事が進まない。
これはなんだ、後天性猫化現象とでも名付けるのだろうか。…そんなことはどうでもよく、主任がいないと残業だ、とか、どうやって隠蔽するか、まず本人に教えるかどうかを深く考えた。
結局、本人には教えることにした。(湊&シドの独断)

「主任、こちらを」
持っていた手鏡で貴虎主任を映した。
「…な…！？」
映された耳や自分で確認した尻尾を触り、赤面する。
その赤面は照れが3割、憤慨7割であった。
「凌馬…余計なことを……っ」
『『あーーーーやっぱりぃぃぃーーー』』
湊&シドにはなんとなく分かっていたのだ。全部プロフェッサーのせいなのではないかと。
「というわけで主任。この件は…」
「凌馬と話をしてくる、それで良い」
『『駄目ーーーーー絶対それはヤバいいいいいいーーーー』』
大声で叫びたいが、やはりここは会社である。しかし止める術はそれしか無い…。
さぁどうするか、考えてるうちに貴虎主任はいなくなってしまった。
『『ああーーーー残業だああああああーーーーー』』
心が無に帰ったような二人は黙々とデスクワークをこなすのである。

一方。
暗い研究室を、簡易的な照明の光がゆらりと照らす。
「凌馬！！」
づかづかと歩み寄り、凌馬の肩を掴んだ。
「これはどういうことだ？」
その貴虎の剣幕にもふふふと笑い、猫耳を撫でる。
その瞬間、ぴく、と貴虎の躯が反応した。
「ひぅ、っ…」
続けて、尻尾も優しく撫でられる。
「昨日貴虎が眠ってる時猫化する薬を飲ませたんだよ」
怒りたいのに撫でられるのが意外にも気持ちが良く、貴虎は凌馬になつくように抱き着いた。
「中々可愛いじゃないか…実験はほぼ成功だなぁ」
そう呟くと、貴虎を座らせて服を脱がせる。今日は素直に順応した。
「貴虎が撫でられることによってより気持ち良くなれたら実験大成功、ついでに私の趣味も達成、と…」
ドアには鍵をかけ、唇を重ね始める。
誰も邪魔できない、少し危険な実験は成功に終わるのであった。


その日のうちに猫化は終わってしまい残念がる凌馬は、次は強力な薬を作ろうと企んでいた。

高嶺(凌→貴)→←ずるい(凌×貴)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す