【9話】 ページ9
少し歩いていると、何かを見つけたのか清志郎が笑顔で巳宵に語り掛けた。
「そろそろ腹減らないか?」
「?…うん、お腹すいたよ」
「あそこに巳宵の好きなオムライスがあるぞ」
そういって清志郎が指さしたのは、洋風レストランだ。
この街並みにしては、かなりハイカラだが料理が美味しそうなのは、繁盛していることから容易に分かった。
巳宵は前に家族でオムライスを食べたときに、その美味しさに感動したのだ。
ふわふわのオムレツに、程よい酸味と甘味のチキンライス。
大げさかもしれないが、その味に一口で心を奪われたのだ。
「…!行きたいです、兄さま…!」
「巳宵ならそういうと思ってた」
二人は洋風レストランに入ると丁度空いておりすぐに座れた。
今さっきまで繁盛していたのだがかなり収まっていた。
二人は注文を取るべく、給仕を呼んだ。
「オレはハンバーグで巳宵はオムライスと…何食べんの?」
「えっとね…!このね、ケーキとね、みかんジュースがいい…!」
巳宵は食事が大好きなのだ。
美味しい匂いに囲まれて、やっと年相応の態度をとる巳宵に少なからず安心する清志郎。
「じゃあ、それで」
「ありがとう、兄さま…!」
嬉しそうに笑う巳宵を見て、微笑ましい気持ちになる。
食べ終わり、次に和服屋に向かうことにした二人。
今巳宵の来ている服は伊黒から借りていたのだった。
伊黒が巳宵ほどの背丈のときに着ていたであろう服を一時的に貸していただいていたのだが、男物なので色が暗く、その中でもましなものを引っ張り出してきたのだが、女の子には似合わない。
「よし!まずは巳宵に似合う服を買いに行くか、で、伊黒へのお土産も買うか」
「そういえば兄さまって伊黒さまの好きなもの…例えば食べ物とか知ってる?」
「少しは…えーっと……あいつはとろろ昆布が好きだと言っていた。あとは飼っている蛇も好きだそうだ」
蛇というワードに身構えた巳宵だったが、そういえば居たなと思い出す。
巳宵にとって蛇などは苦手な部類に入るが、伊黒の連れている蛇は何故だか平気だった。
むしろ可愛らしいと思っていた。
「じゃあ、とろろ昆布を買おう…!私がそれでご飯作りたい…!」
「巳宵のご飯か、オレも食べたい」
「うん、楽しみにしててね」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時