【鬼滅の刃】【伊黒小芭内】絶対貴方を助ける (ページ27)

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番外編続きページ27

＿＿＿＿ご飯も清々しいほどに綺麗に食べてくださった甘露寺さま。
少し照れながら、『全部食べちゃったわ…！ごちそうさま！美味しかった！』なんて満面の笑みで言われたら、感謝の気持ちしか浮かばないだろう。

ここからが本番だ。

「甘露寺さま、ケーキは入りますか？」
「うん…入るけど、そんなに食べていいのかしら…？」
「遠慮なんてしないでください、甘露寺さま。なぜなら今日は＿＿＿」

「「甘露寺(さま)の(お)誕生日だからな/ですから」」

そう言って居間の隣、前に兄さまと私が寝ていた部屋の襖を開く。
そこは甘露寺さまのためにめいいっぱい飾りつけをした部屋だった。
その言葉と部屋を見ると嬉しいような吃驚した様子で口をパクパクさせる甘露寺さま。
可愛いですね…。

「っ！ありがとう！二人とも！今日は最高の誕生日だわ！」
「お誕生日、おめでとうございます」
「誕生日、おめでとう。甘露寺、これ俺たちからのプレゼントだ」

そう言って二人で渡したのは＿＿＿だった。
二人で頑張って考えたのだ。
そしてもう一つ、師範からのプレゼントがある。
それは＿＿＿＿＿＿＿＿。

「甘露寺、これは俺からだ」

そう言って渡したのは、一輪のピンクのバラだった。
棘も一切なく、葉が一枚付いた、あと少しで満開になるであろうピンクのバラ。

私がこれをお勧めしたのには、いくつか理由がある。
その理由を一つずつ説明していく

一輪のバラには『一目惚れ』『あなたしかいない』
ピンクのバラには『美しい少女』『可愛い人』
棘のないバラには『誠意(真心)』
葉には『諦めないで』『あなたは希望を持ち帰る』

バラの本数の花言葉を師範に教えたとき、初めは999本買って帰ろうとしたので、さすがに無理だし、甘露寺さまが困ってしまうと止めたのを思い出す。
ちなみに999本のバラの花言葉は『何度生まれ変わってもあなたを愛する』だ。

師範からかなり愛されている甘露寺さまにちょっと嫉妬してしまう。
でもお似合いなので、陰ながら応援している。

「！ありがとう、伊黒さん！可愛いわ！」

意味を分かるには多分時間がかかるであろうが、しのぶさまに話すだろうし、その時にでもわかってくれたらいいなと思う。