始まり【1話】 ページ1
__あるところに仲良しな家族がいた。
優しくかっこよい父と穏やかできれいな母、温厚で芯が強い兄、照れ屋な年頃の妹の四人の家族だった。
兄は鬼殺隊といわれる非政府公認の組織に所属しており、父も母も元鬼殺隊の隊士で、妹も兄と共に戦える日を目指して、日々二人で鍛錬に励んでいた。
他の家族と違うのは、この一家が生粋の所謂、侍の家系だったことだけだった。
その他は至って普通な仲のいい家族だった。
この日、兄は久々の非番で、兄と妹の二人で買い物へと向かった。
「兄さま、今日は何を買うの?」
「好きなものを買っていいよ、何が欲しい?…あ、そういえば今日は巳宵の好きなご飯を作ると母さんが言ってたよ」
「…!やった、楽しみだね」
今日は妹の好きな料理を母が作るとのことで二人とも上機嫌だった。
二人で楽しく時間をかけて買い物をしているうちに、日が暮れそうになり慌てて二人で帰途につく。
「今日は遅くなっちゃったね…母さま絶対怒るよね…」
『今日も日が暮れる前に帰ってくるのですよ、遅くなったら鬼が出ます。
清志郎といたとしても危ないことに変わりはないのです』
妹はいつも家を出る前に母の言う言葉を思い出しながらそう言った。
そんな妹の心情を察してか兄は言葉をかけた。
「一緒に謝ろう、そして一緒に怒られよう」
妹は遅くなってしまったことが気がかりだったが、兄の言葉に明るい気持ちになった。
今日は少し離れた街まで行っていたため、あと少しで家に着くが日が暮れてしまい、朧な薄明が辺りを覆っていた。
兄は少し嫌な予感がしたが妹が隣にいる手前、変なことは言い出せず、早く家に帰ろうとしていた。
「少し急ごう。巳宵、体力は大丈夫だよね」
「はい。いつも兄さまと一緒に鍛錬してるのだから、これくらいは朝飯前だよ…!」
二人は走った、常人にはついていくことの出来ないような速さで。
兄が家に着く直前、急に立ち止まり辺りを探り出す。
「兄さまどうかしたの…?」
「……血と鬼、の気配がする…」
その一言で何かを察するには十分すぎた。
すぐさま妹の顔は恐怖と絶望の入り混じった言葉に表せないような表情へと変化した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラ
鋼鎧塚蛍
26人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
累月巳宵 - 神無月未来さん» ありがとう〜!!未来ちゃん本人じゃん(笑 楽しみにしててね!! (2020年5月30日 16時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
神無月未来 - 続き凄い気になる…! (2020年5月30日 16時) (レス) id: 1f47df09c5 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 他の柱との絡みみたいです…! (2020年5月30日 14時) (レス) id: f03555d1dd (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 伊黒さん!!! (2020年5月30日 3時) (レス) id: 82d85a2aa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:累月巳宵 | 作成日時:2020年5月30日 2時