受信メールpart3【赤葦京治】

82メール ページ22

｢きゅ、急にどうしたんですか？
京治先輩……｣





少し焦ったような口調で言う由佳里ちゃん






｢……もう、Aに隠すのはやめたから｣

｢は？｣

｢今から全部話す気になったから｣

｢……！？｣

｢……どこから話そうか
A、何から聞きたい？｣

｢え……｣






聞きたいことはいっぱいあった




どれが最初に聞きたいのか、なんて選べなかったけど




私は




｢……なんで、2人は苦しそうなの？
私にその何かを隠しているからって理由？｣





と聞いた




｢それは……｣





京治が口を開いた瞬間




『あははは』と笑った声が響いた




その声は由佳里ちゃんの声で




いつもの由佳里ちゃんからは、想像できない顔をしていた






｢A先輩ってー、ほーんとバッカですねー｣




と笑いながら言った





｢え？｣





ネジが外れたかのように、何かが違う由佳里ちゃん




その姿に少し恐怖さえ感じた






｢なんかもうめんどくさいんで、私が話しますね？
まず、京治先輩と私が付き合ってるのは
私が京治先輩を脅したからですよ？｣

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