09[past] ページ10
樹、A、風磨 [5歳の時]
『Aちゃんみっけ!』
「樹くんわたしがどこにかくれたか、みてたでしょ!」
『みてない!』「みてたもん!」『みてないってば!』
「樹みてたんだろ。しょうじきにAちゃんにあやまれよ。」
『ぼくみてないもん!』
あの時は幼稚園で風磨とAと3人でかくれんぼをして遊んでた。じゃんけんに負けて鬼になった俺は鬼が嫌でいじけて数をかぞえる時にズルしてAがどこに隠れたか見てた。見てたくせに見てないって言い張って、そしたらAが泣き出しちゃって俺はその場から逃げ出したんだ。
「樹くーんどこー?」
先生が探しに来ても木の影に必死に隠れて、そしたら風磨が
「せんせい、Aちゃんがいない」
その言葉に俺は先生と風磨の前に飛び出して、今度はAの事を先生と風磨と三人で探し始めた。
『Aちゃんどこ?』
「ぼくのせいでいなくなったんだ」って泣いてそしたら何故か風磨まで泣き出して、ふたりで大泣きしてたらAが
「樹くんと風磨くんなんでないてるの?」
目の前にはケロッとしたAがいて
『Aちゃんどこいってたの?』
って聞いたら
「樹くんがわらいますように」
そう言って俺の胸に折り紙で作ったお花をペタって貼った。それがAから貰った初めてのプレゼント…なんて言ったら大袈裟だけど、すっごい嬉しくて。
『Aちゃんありがとう!』
「樹くんもうひとつAちゃんに言うことがあるでしょ?」
先生にそう言われてやっと
『Aちゃんごめんなさい』
Aに謝ることができた。
「風磨くんのぶんもあるよ」
そう言って風磨にも色違いの折り紙あげてたのはちょっとがっかりしたけど、
この瞬間、俺はAのことが好きだって思ったんだ。
165人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海 | 作成日時:2019年11月18日 23時