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話し込んだ後は、Aの家のテレビでドラマ見させてもらったり、3人でトランプしたり、あっという間に夕暮れも過ぎて、夕食時。
「よかったら夜ご飯食べていかない?」
「いいの?」
「もちろん。風磨がいるなら樹も食べていくよね?石黒さん夕食は風磨と樹の分も用意して。」
「かしこまりました。」
石黒さんはAの家の執事で、他にもお手伝いさんが数人いる。
俺の家の何倍の大きさもあるテレビ、豪華なソファー、いくらすんのか分からないめちゃくちゃ高そうな壺に掛け軸、綺麗に整備された庭…Aは正真正銘のお嬢様なんだ。それも茶道の家元の一人娘っていう俺とは無関係そうなタイプの。
「ふたりが一緒に食べてくれて良かった。今日お父様とお母様は外で食事を済ませるって言ってたから。
ごはんは一人で食べるより友達と食べた方がずっといいものね。」
Aの家でごちそうになったことは数えきれないくらいあるけど、何回食べても外れなくうまい。
「ご馳走様。うまかったー」
『Aまた明日な。』
「またね!」
Aと別れて風磨との帰り道。
「なあ樹、いつになったら告白するの?」
『…』
「樹ってシャイだよな。好きな子に対して。」
『告白するよ。』
「それ言い始めて何年経ってると思ってる?」
ニヤニヤしながら言う風磨に腹が立って
『夏休みまでには絶対告白してやるよ。』
出任せにそう宣言した。
「そ、ま頑張れよ。早く俺に追いつけるといいな?じゃあな。」
そんな告白宣言を皮切りとして、俺達の高校生活がはじまった。
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海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2019年11月18日 23時