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夢坂聖学院の校門にはまだAの姿は見えない。待たせることにならなくてよかった。俺はのんびりAの事を待っていた。
「樹!
…ごめん待った?」
息を切らしながら話すA。どうやら走ってきてくれたらしい。
『待ってないよ。A走って疲れたでしょ?』
「これくらい平気。ありがとう。早く帰ろう。」
もじもじしながら言った割に、勝手に帰って行くA
『ちょっと置いていくなよ。』
「早くして!」
もじもじしてると思ったら今度は強い口調で言われる。どうしたのかな。A怒ってんのかな。女子って時々わからない。
『Aどうしたの?』
「別になんでもないよ。」
『怒ってる?』
「怒ってない。」
『ふーん、ならいいけどさ。
そういえば昨日ブラ校あったよな。録画してるだろ。Aの家に見に行ってもいい?』
「いいよ。」
『よっしゃ。やっぱ面白いドラマはでかいテレビで見るのに限るよな。』
まあ怒ってないって言ってるし、ここはいちいち気にせずに切り替えた方がいいに決まってる。
「じゃあ樹の好きなジュースとお菓子用意して待ってるね。」
思惑通り、にこやかな表情になったA
よかった。
『しょーがない、風磨も誘うか。せっかくだし高校初日の事、3人で語ろうぜ。』
「いいね!そうしよ!」
その後家に帰るまでは他愛もない話をした。学校の話は風磨と合流してから話そうって決めたから。
Aを家まで送って、俺は一旦着替えるために家に帰る事にした。
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海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2019年11月18日 23時