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体育祭が終わり、梅雨を迎え、相変わらず時が経つのはあっという間なもので今日から期末考査。
『今日からまたテストかよ。高校ってテストばっかで嫌になるわ。』
「今回は中間考査の時よりも頑張ってたから大丈夫だよ。」
中間がなかなか悲惨だった俺は、Aと風磨に教えてもらいながらコツコツと頑張った。
『Aも今日からか。』
「うん。夢坂聖学院は3学期制だから、今回が高校生になって初めてのテスト」
『テストが少ない分、1回のテストの重みが違うんだったっけ?』
「うん。その学期の成績が1回のテストで決まっちゃう。」
『どっちがいいんだか分かんねーな。』
「私は樹の学校みたいに分けて受ける方がいいと思う。その分先生がテストを作る回数が増えて大変だと思うけど」
期末考査1日目 放課後
いつもより解けたことに感動していると、急に教室の外が騒がしくなってきた。気になって覗いてみると、
「松村先生ここ教えて〜」「この問題の答えこれで合ってますか?」「明日の保健のテストの補習して下さい!」 松村に様々な科目の質問をする女子生徒たち。3人目は捉え方次第ではほぼアウト。
俺には関係ねえな、そう思って去ろうとすると、
「待て田中」
何故か松村に引き止められた。
『何だよ。』
「着いてきて。」
松村は女子生徒を無視して歩き出した。
「田中君と松村先生ってもしかして…」「だから松村先生って私たちに冷たいの?」「なるほどねー」 絶対にいけないこと考えてる。
『ちがうから!』
俺は全力で否定をして松村に着いていった。
着いた場所は保健室。本気で松村がソッチなのかと思って逃げようかと思ったけど、よく考えたらコイツ保健室の先生だった。
『保健室まで連れてきて何の用だよ。』
「はい」
渡されたのは
[保健だより 9月号作成用紙]
俺は前期保健委員だ。
『は?もう9月号作り始めるのかよ。』
「明後日から7月だからな。夏休みがあるから前もって準備しないと。」
『明後日から7月?…ウソだろ…松村嘘だと言ってくれ!!!』
「本当だけど」
『うわあああー』
「お前ってそんなキャラだったの?」
俺が叫びながら頭を抱えうずくまる姿勢を取ると、松村は意外そうにこちらを見ていた。
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海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2019年11月18日 23時