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『おはようA』
「樹、おはよう。お待たせしました。」
『全然待ってないから、ほら、行くよ!』
俺はAの手を取って歩き出した。
「今日から高校生だね。」
『そうだな。』
「樹は部活動入るの?」
『んーバスケ』
「野球は?」
『流石に高校生で兼部するのは無理かなって』
「樹なら出来そうだけどね。」
『勉強が疎かになるじゃん。』
「樹も勉強が疎かになるっていう考え方が出来るようになったんだね。」
『Aバカにしてるだろ?』
「してない。」
「ふざけんなよ!」 なんて言って、Aの頭を軽くぐしゃぐしゃして、
「樹やめてー!」 って言うAと笑い合いながら登校するのがいつもと同じだったもんだから、このまま今までみたいな高校生活が始まるんじゃないかって錯覚をした。
そう錯覚。
俺とAはこれから別々の高校へ通う。中学までは俺とAと風磨はずっと一緒だった。何となくこれからもずっと一緒にいると思ってたからすげぇ寂しかったのに、Aと風磨はそうでもなさそうで気にしてるの俺だけかよって不貞腐れて。まあ全員違う高校になったのは20%くらいは俺のせいなんだけど(残りは全部Aのせい!)
とりあえずその話は置いといて、
「樹と風磨いなくて大丈夫かな」
じゃあ何で…
『…Aなら大丈夫だろ。結構フレンドリーだし』
「樹がそう言ってくれるなら大丈夫だね。きっと」
そう言って微笑むAはしっかり前を見据えていた。
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海(プロフ) - ライオンさんの彼女さん» ありがとうございます。更新頻度上げていけるように頑張ります。 (2019年12月6日 0時) (レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさんの彼女 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2019年12月5日 17時) (レス) id: e1327cde42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2019年11月18日 23時