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「それはさぁ、Aちゃんのあれや、あれやん」


「しりません、もう先輩と関係持つ機会ないと思うんで」


「持ったことないくせに」


「だから、嫌なんやん」



は?みたいな顔。どうすればええねん、って顔。
そんなにして女に触っていたいんなら、金なんていくらでもあるでしょ?



「他の女に触ったからあかんってこと?」


「触ったの度が過ぎませんか」


「俺やってしたかった訳やないし」


「それが生理的に無理です、さよなら」


「え、ちょまってや」





扉の前まで先輩を押して持っていく。
どこから力が湧いてきたんだろうか。痛みなどない。




「ばいばい」




鍵をかけてからしばらく扉を叩く音がして、
電話が鳴っていたけど、数分間して音が途絶える。



うん、会わない方が良かった。
分かり合えるわけないから。


私を『女』としてしか見てない先輩、
───────金子侑司、なんかに興味の欠片も無い。


人間として、必要として欲しかった。
金子先輩の何十人もいるなかの歴代の女の1人で、終わりたくなかった。
意見の食い違いだ。これは、





スマートフォンの画面を見ると先輩からのメッセージだった。

なんとなく、涙が出ていた。

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ちゃみ - お話惹き込まれて一気読みしてしまいました…!ドストライクで凄く好きです。素敵なお話をありがとうございます。いつかまた更新されることを願っています! (2021年5月6日 0時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2019年7月24日 22時

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