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腕で囲われるように首を固定される。何回も顔を離しては重ねる。貪るように唇を重ねていく。綺麗な顔だなぁって思って、また目を瞑ると間髪を入れずに口が塞がれる。ほんとに好きな人とこういうことするのって、こんなに幸せなことなんだね。


ひとつ額を合わせられて、




「今日はこれでおしまい」


「え?」


「残念だった?」





……いや、残念とかそういうあれじゃなくて、その、この雰囲気なら続きで行くのかなぁなんて思ってたのになぁ、って。





「えーまさかそういう気分になっちゃった?Aちゃんのえっちー」


「やめてください!そんな訳ないじゃないですか!」


「認めたらしてあげてもええけど」


「違います」





そんなこと言われたら恥ずかしいじゃないか、余計認めたくなくなるんですけど。
それが目的なのかと気づく。この人は私が恥ずかしがっているところを見て何が楽しいのだろうか?こっちとしてはもう耐え難いんだが。




「じゃあ一緒に寝よう」


「じゃあの意味知ってますか?」


「知らなくても困らん」


「それは暴論です」


「でもベッドひとつやん」


「いつもソファで寝てるでしょ!」





今日はそういう気分やないんやけど、なんて勝手に人のベッドに潜り込む。
いや、あなたの気分なんて知らないんですけど!って、言うことは出来ないし、ベッドの中に引きずり込まれる未来は既に見えている。

もう、無理。






「侑司くん、無理です」


「ん?」


「我慢しなくていいです」


「え?」






勇気を出して、布団の中に潜っている侑司くんの手を強く握る。






「……すき」









もう、止められなくていいよ。

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ちゃみ - お話惹き込まれて一気読みしてしまいました…!ドストライクで凄く好きです。素敵なお話をありがとうございます。いつかまた更新されることを願っています! (2021年5月6日 0時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2019年7月24日 22時

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