素直な気持ちが二つ。 ページ23
☆
『母さんのお見舞い･･一緒に行かない？』
「！」
『いや、その、無理なら、いい』
.
コイツがこっち側に来る理由になった存在。
俺と死柄木しか知らないコイツの過去。
こういう所がずりィんだよな、ほんと。
.
「行く」
『！ほんと？！』
「･･ん、」
.
へへっ、と笑うAを見て塞ぎ込んでいた愛おしさが戻ってくる。
手を広げればいつものように俺の中へ入り込んできた。
後ろから抱き締めるのが習慣で、俺の特権だ。
兄貴とか言ってる野郎でも絶対やらせねぇ()
.
『母さんも喜ぶよ〜』
「だといいな、」
『私が嬉しいなら母さんも嬉しい！』
「何だその理屈」
.
【母親が目を覚ましたら連合を辞めるかもしれない】･･･それを聞いた時、Aには悪いが母親の回復を心の底から否定した。結局母親に迷惑をかけたくない、母親の前でだけは恥じない娘でいたい。という理由だったらしく、ココを去る選択肢ははなから無かったそうだ。
.
��『どうせ先生、口では良いよって言うだろうけど裏で手回しして来そうだもん。そもそも私の居場所ってココだけだしね。母さんが起きたら前線は出なくなるかも、だけど』��
.
情報役に回る、その為にも仮面をつける、身元は徹底的に隠す、それが条件だった。でも今、コイツは潜入先だった奴らに顔を見せている。これから不利になるにも関わらずアイツはそうした。あの感じだと殺◯す気もないんだろう。まぁ万が一そうなれば俺が何とかしてやればいい話だが･･･俺にはなぜなのかがよくわからなかった。
.
��『一応の敬意を込めて、かな。まぁあの子達と話す時だけは変装っぽいのしてるんだけどね、』��
.
馬鹿なのかお人好しなのか･･･。
結局馬鹿なことに変わりはないがそれもAらしくて、まぁ良い所なんだろう。
最後は口封じなり何なりずればいい話だ。
..
それよりも、今は他のやつの名前出して欲しくねぇな。
俺から話降振っといてなんだけど。
二人の時は、どうにも独占欲が倍に増す。
･･･ああ、いつもか()
.
「･･A、」
『ん？』
「好きだ」
.
初めて口にした本音にAは驚いた顔をしながら固まった。数秒してからはいッ？と声を裏返しながら返答してくる。素直になるのも悪くないな、と思えばククッと喉から溢れた笑み。気付いたら何度もその言葉を繰り返していた。
..
「好き」
「好きだ、」
「愛してる」
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橙沼(プロフ) - もう更新されないんですか…？この作品凄く好きです。 (12月30日 17時) (
レス) id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
👾 - 最後の荼毘くんのセリフかっこいいでか (2022年4月5日 7時) (レス) @page29 id: 3421e64136 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合 - 更新まってます (2021年11月20日 21時) (レス) @page27 id: 3421e64136 (このIDを非表示/違反報告)
夾(プロフ) - リィさん» そうです！ちょっと変えて使ってしまいました･･･(汗)気付いてくださって嬉しいです！更新頑張ります！これからも宜しくお願い致します！ (2021年10月22日 23時) (レス) @page20 id: 54a1d0bb57 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 目標が2人のページ！！！！魔法少女サイトの管理人 弐だぁぁ！！！あっちょっと質問。弐のセリフをちょっと変えて使ったんですか？すっごいおもしろくて大好きになりました！！！更新頑張ってください！！！ (2021年10月21日 12時) (レス) @page7 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年10月19日 20時
