70...... ページ23
『んで、なんか用？』
焦凍とは電気や実と違って、普段から話したり遊んだりする訳じゃない。
だから何かしらの用が無ければ、気軽に部屋に訪れるとは思えない相手だ
俺が床から立ち上がり、再び椅子に腰掛けると焦凍は口を開いた
「彼女は？」
『え………っと、俺が待ち合わせ時間に遅れたから帰っちまったんだよ。それで一人寂しくゲームってわけ』
まさかそこに触れてくるとは思わなくて、一瞬声が裏返りながらも適当な嘘をついた
「……彼女ってどんな奴なんだ？」
『はぁ？別にそんなんどうでも良いだろ？』
「良くねぇ」
謎に引き下がらない焦凍。
何故か真剣なその視線に耐えられずに、俺は思わずバッと顔を逸らした
なんでコイツが俺の彼女事情をそんな気にすんだよ…まさか恋バナしにわざわざ部屋に来たのか？見かけによらずそういうのが好きなタイプ？
『悪ぃけど付き合ったばっかだから、あんま面白ぇ話無ぇーの。俺は今日ゲームして過ごすつもりだし、お前は文化祭楽しんでこいよ』
この話を一刻も早く切り上げる為に、俺は手をヒラヒラとさせながらそう言った
「無理して嘘つく必要無ぇよ」
素直に部屋を出ていくと思っていたのに、俺の予想をコイツは遥かに裏切った
椅子に座ったままの俺に、一歩、一歩とゆっくりと距離を縮める焦凍。そんなコイツのいつもと違う雰囲気に、反射的に身体が震えた
「耳郎が告白しようとしたから、逃げたかったんだろ？」
『………』
焦凍は俺の肩に触れた
感情の読み取れないコイツの目と表情に、嫌な汗が背中を伝う
「なぁお前は覚えてるか？あの日、俺の頭を撫でた時の事を」
『は…？』
言った言葉の意味を噛み砕けないせいで、間抜けな声が漏れた。
覚えてる？頭を撫でた時？
焦凍にそんな風に絡んだこと最近あったか？死穢八斎會の事やら文化祭やらで、コイツと関わる機会は無かったはずで……
「おかしいな、Aは記憶を引き継げるはずだろ？」
俺の肩を持つ手の力が、更に込められた
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
