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文化祭当日
オレンジを貴重とした、クラスTシャツを身につけ、散々練習したベースを肩から下げ、垂れ幕の裏で深呼吸をする
時刻は09:59……本番開始まで、残り1分だ。
デクがロープを買いに行ったきり帰ってこず本当に心配だったが、なんとかギリギリ間に合いこうやって緊張する事が出来ている
……生きるか死ぬか、全てこのライブに掛かってる
「顔硬ぇんだよ、ンな緊張しとったら凡ミスかますぞ」
『勝己が緊張し無さすぎなんだって……』
ドラムセットの場に座り、スティックを軽く回しながら勝己は話しかけてきた
ホントこいつってすげぇな…微塵も緊張してねぇじゃん。あんまりにメンタル余裕ありすぎて、急にアレンジ加えてこねぇか不安だわ…
「A、うちらバンド隊も、ダンス隊も、演出隊も、皆本気でやるんだ」
響香が俺の肩を叩いた
「これが、うちらがする『最後の演奏』だよ！悔いがないようやり切るよ！」
響香の言ったその言葉に、ハッとさせられた。
…彼女は、絶対に成功させるという意思があるから、最後の演奏と言ったんだ
俺が死なないように、ループしないようにと思いが込められているからこそ発せられる言葉だ。
……俺も、響香のその真意な思いに答えなくちゃだよな
『うっしゃ！全力で尽くすぞ！！』
意を決した瞬間に、ブーッというブザー音とと共に幕が上がった。
幕が上がると同時に視界に広がるのは、見知らぬ沢山の生徒達。
全員はまるで品定めをするかのように、冷たい視線を俺達にへと送っている
…端から楽しむ気では来てないようだ
『ハッ』
思わず笑いが漏れた
……そうそう、バグ修正するからにはイージーモードじゃつまんねぇよな！！
「雄英全員…音で殺るぞォォッッ！！！」
勝己の絶叫にも近い叫び声と共に、俺はベースのピックを動かした
他の楽器も音を奏で、それに合わせダンサー達が踊り、演出が始まった
「よろしくお願いしまぁぁすッッ！！！」
響香の挨拶と共に、掴みで客が離れぬように激しい音を加える。
痛い程に弦を弾き、己の感情を込め弾いた
弾きながら客の方に視線を再び向けると、ミリオに抱かれ俺達の方を凝視しているエリが見えた
『………』
どうか、彼女が楽しんでくれますように。笑顔を取り戻せますように。
その願いを込めながら、俺はひたすら手に力を込め続けた
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
