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『え………』
響香のその問いかけに俺はすぐに答えを返せなかった。だってそもそもの話、自分が死ぬなんて、きちんと聞いてもくれないと思っていたから
だって考えてみろよ
たかが文化祭で命が賭けられているだなんて、信じる奴の方が少ないだろ。なのに、なんで響香はそんなすんなりと……
「死ぬって分かってるのにさ、アンタからは恐怖心とかそういうのをあんま感じないんだよね……」
情けなく口を開けたままの俺に、響香は自ら話を始めてくれた
「もし自分の死が知らされてて、分かってるなら、もっと焦ってパニックにくらいはなるでしょ？なのにアンタは、懸命に前向きに死を回避しようとしてる」
『いや…だって死にたくないから、頑張るんじゃん…』
「それって死を一度は経験してるからでしょ？命が掛かってるのに、変に冷静っていうか……受け入れてる様に見えるんだよ」
確かに俺は、この世界で何度も殺されてからはパニックに陥る事は無くなった気がする
だって、どれだけ死を恐れ、逃げ出そうとしてもそれが許される事は無いからだ
俺が何もせず、見て見ぬフリをすれば勝手にバグは起きて俺の命を奪うんだ
……だから、 焦燥するくらいなら戦う事を選ぶしか無かっただけだ。
好きで前向きになってる訳じゃない
『…響香の言う通り、俺は何回も死んでる。死んだら死ぬ前に戻って、何度も何度もループして今こうやって存在してる』
「…………」
『嘘みたいな話だろ？俺も、こんなの嘘であって欲しかったんだけどな』
この世界に来てから、初めて誰かに自分の経験を打ち明けた。
だって、こんな話誰も信じてくれる訳が無い。俺だって他人にこんな話されたら、笑って受け流すだけのはずだ
そんな、めちゃくちゃな話なのに……
「なんでもっと早く言わなかったの？」
『………こんなん言えねぇって。誰も信じてくんねぇよ』
「アンタのその悲痛な顔見てたら、皆信じるに決まってんじゃん！！そんな辛い事、よく今まで一人で背負ってたね…！？」
こんな俺の話を、響香は今にも泣きそうな顔で聞いてくれた
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
