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『さて、話を続けようか。』
すっと顔を変えて振り向いた。
すると皆が軽く脅えた顔をした。
きっと凄い怖い顔をしているのだろう。
紫「Aちんはどうして欲しいわけ〜?」
黄「そうっスよ!Aっちはどうして欲しいんスか!?」
そんな言葉をかけられた。
が、俺は別にどうして欲しいとかなかった。
試合で勝って俺は悪くないって証明してやりたかった。俺の存在を認めて欲しかった。
ただ、それだけだった。
『どうして欲しいかなんてねぇよ。』
火「なんだそりゃ!?」
黒「なら、何故こんな試合をしたんですか?態々、僕らを怒らせるようにして何がしたかったんですか?」
『元を言えばお前らの所為だろ?
俺があの日どんな気持ちで居たのか、わからねぇだろ?やってもねぇのに濡れ衣着せられて、挙句の果てにはお前らにまで信用されずに裏切られたんだ。
なぁ!!俺の気持ちが分かんのかよ!?』
殺意に似た雰囲気を出しながらみんなを睨みつける。
桃「でもそれは、!もっと否定したらよかったじゃない、!」
『はぁ?否定しても信じて貰えなかったんだろうが。綺麗事吐かしてんじゃねぇぞ。』
赤「話は分かった。もう1つある。日本に戻ってくる気はないか?」
『Jabberwockを捨てて日本に戻れって?俺にとってJabberwockはたった1つの居場所なんだぞ。
彼奴らは裏切らなかった。ずっと俺の傍に居てくれて支えてくれていたんだ。
そんな場所を捨てるわけないだろう?』
赤「お前をJabberwockに置いておくには勿体ない。洛山高校に来い。もっと白銀のやりたいプレーをさせてやる事が出来る。」
『てめぇ、いい加減にっ!』
灰「もう終わったか?」
話していると祥吾が中に入ってきた。
俺は祥吾の頭を撫でながらふと一息ついて
『ああ、終わったよ。帰ろう、俺らの場所へ。』
と言って外へ出ようとした。
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連夜 - 絶対最後は仲直りってのが多くて、、でもこの小説はめっちゃすっきりした。 (6月4日 12時) (レス) id: 433cf63c41 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - こーゆー系めっちゃ好きです! (2021年8月12日 0時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - こう言う終わり方好きだなぁ〜……何かいっつも仲直りして終わる小説が多いから滅茶苦茶スッキリした……w (2021年4月18日 12時) (レス) id: 6cd34cfb8c (このIDを非表示/違反報告)
黒月薔薇(プロフ) - 続編おめでとうございます 更新頑張ってください 応援してます!! (2020年8月21日 19時) (レス) id: bf38792454 (このIDを非表示/違反報告)
マーヤ(プロフ) - 面白かったです。こういうの好きです。 (2020年5月31日 16時) (レス) id: c086fb7024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔弥 | 作成日時:2020年2月24日 16時