【呪術廻戦】こっち来んな呪術師！

殺し方 ページ36

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教室で五条、夏油、家入が椅子に座って何やら話し込んでいた。

先生の呼び出されていた俺はその光景を見て尋ねた。





『何話してんだ？』



「おう須田。今、お前をどうやったら殺せるか話してたんだ」



『何て話してんだコラ。しかも本人目の前にして良く言えたな』



「凄いだろ、飲み物奢れ」



『褒めてねぇよ。理不尽過ぎだろ』





物騒な会議の輪に俺も椅子を引いて参加した。





『で？ 俺は殺せたか？』



「何個か案は出てるぜ」



『聞きたくな〜』



「まぁ聞けって。お前はそんじょそこらの攻撃じゃあ術式で回復出来る。でも硝子が――」



「あぁ。須田の術式は、傷口は塞がるが流した血液は戻らない。長期的に連続で術式を使用した場合、お前はいずれ動けなくなる。だから案その１、失血死だ」



『長期戦は不向きって訳ね。あとは？』



「あと、俺が考えた殺し方は――」



『五条、その切り出し方はおかしい』



「セーイチの術式の発動には条件がある。前に硝子がお前の腕を切った時は発動しなかった」



『あぁ、あん時は家入の反転術式で治したな』



「小さな傷では発動しない。ある程度大きく傷を負わなければならない。俺が思うに、出血量に関係があるんじゃねぇか？」



『成程確かに心当たりはある』



「そこで俺が考えたのは――ズバリ瞬殺っ！ 一瞬で体を消し飛ばす」



「木っ端みじんて訳だウケる」



『ウケねぇよ』



「じゃあ次は私の案だね」



『何でお前は楽し気なんだ夏油』



「悟の考えも一理あるけど、それは悟だから出来る芸当だ。もし仮に私が誠一を殺すなら――頭を狙う」



「あ、それ昨日遣ったゾンビゲームの攻略法じゃんか」



「ははっ、須田ゾンビだってさ」





ケラケラと笑う三人を見て、俺は立ち上がった。





『そうか……短い間だったけどさよならお前等。今日限りで絶交な』



「おいっ！！ 何でだよっ！？」



『いやそうだろ普通。良く同級生暗殺計画を楽し気に話せたなっ！？』



「でもこれで、誠一が今後どう気を付ければ良いか分かっただろ？ 術式も万能じゃないって事だよ」



『別に端から術式に頼る気はねぇよ。あくまでカウンターだこんなもん』



「そのカウンターも、気を失ったら駄目だけどな」





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