栗花落カナヲの妹さん

七話　生まれ変わる ページ8

作者「やっと呪術キャラ出てきます！(*≧∀≦*)」




目を開けると薄暗い天井が見えた。

ここはどこ？

無惨は？

手足を動かそうとするが思うように動かない。

顔を少し横に動かす。

小さな手が見える。

･･････････小さな、手？

まるで赤子みたい。

もしかして、生まれ変わって赤子になった？

それとも走馬灯？

走馬灯にしては随分、現実感がある。

本当に生まれ変わった？

どうして？

私は天国に行けないのか･････。

カナエ姉さんやしのぶ姉さんのところには行けないの？

神様って本当に、意地悪だ。




六年後。

つい前世の名残りで全集中常中と呼吸を会得してしまった。

でもそのおかげで助かることが沢山ある。

親は、前の親と同様暴力を振るう。

ご飯は必要最低限はくれるけどそれでもお腹は減る。

前世よりマシかもしれないけど独りというのが、カナヲがいないのがつらい。

あと、変な化け物が見えるようになった。

至る所にいる、気持ち悪いやつ。

鬼かと思ったけど攻撃してこないし気配も違うからほっといてる。

そして今日、鍛錬(という名の山駆け登り降り)をして家(人が住んでるのかというくらいのボロアパート)に帰ると親が血を流している。

多分、出血量からして死んでるだろう。

不思議と悲しくはなかった。

ただ、運が悪かったと思った。

家の奥に入ると変な化け物がいた。

あいつが親を殺したってすぐにわかった。

どうしよう、こいつを殺そうかな。

銅貨(家の前に落ちてた表と裏って書いてある前世と似たようなコイン)で決めよう。

表が出たら殺す、裏が出たら逃げる。

ピン クルクル パシッ

裏、逃げよう。

家の玄関で靴を履きいざ、と思った時誰かにぶつかった。

歌姫「あら、こんな所に子供･････」

誰？

巫女さん･････？

歌姫「ねえ、気持ち悪い化け物見なかった？」

しいな『･･････････』ニコニコ

スッ

銅貨を出す

歌姫「ん？ コイン？」

表が出たら教える、裏が出たら教えない。

ピン クルクル パシッ

表、教える。

しいな『見た。そいつが親を殺した』ニコッ

歌姫「･･････････っ！！ その化け物はどこにいる？」

しいな『家の奥。さようなら』ニコッ

歌姫「待って」

しいな『さようなら』ニコッ

歌姫「これからどこに行くつもりなの？」

しいな『考えてない』

歌姫「じゃあ、」

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