飲み屋の彼女:Yumemaru ページ7
撮影終わり、りょうが最近良く行く居酒屋に可愛い店員さん居るんだよね〜と言ったせいで帰る予定だった俺も巻き込まれる形で向かうことになった。
居酒屋に着き個室に入ると一人の女の子が入ってきた。
『いらっしゃいませ、お通しです』
り「Aちゃん、こいつらがメンバー」
今の今までキチンと接客していた彼女は端のてつやから、また端の俺まで目を向けて一気に顔を赤く染めた。
『っ、わ、ごゆっくりどうぞっ!!』
慌てたように個室を飛び出しキッチンへと走っていった彼女に一同目を見合せた。
て「どういう事なん?笑」
り「や〜東海オンエア好きなんだってよ?笑」
と「なんでお前それ先言わん!」
虫「Aちゃんって言うの?」
口々に話す野郎共を横目に俺はお腹がすいたなとメニュー表に目を通す。
し「ゆめまる何飲むの?」
「ん〜焼酎行こっかな」
し「俺パインビームハイ」
「何お前大学生やん笑」
し「ビームハイでハイになってハイハイ...(?)」
いつまでもさっきの女の子の話をしてるてつや達に、頼めばまた来るやん!と言って丸め込みようやく注文に漕ぎ着けた。相変わらず一生懸命テンパってる彼女は、挙動不審ながらも粗相をすることなく俺達もすぐにお酒が入って注目は店員さんから彼女について語るとしみつに移った。
気付けばもう日付を跨ぐ頃になって、トイレに行っていたりょうが女を連れて帰ってきた。
り「Aちゃんもう仕事上がりなんだって、流石に一緒に飲むやん?」
て「よしこい!俺が面白い話してやる!」
虫「てつや臭いから嫌われちゃうよ?笑」
『え、あ、すみません...私もう...』
り「用事あるの?」
『あー特には...』
り「じゃあいいやん」
『でも、ほんとに私一発ギャグとか出来ませんし...』
彼女の一言に我らはキョトン。まさか盛り上げ役を買って出ようとしてたとは変な人。
て「ぶふっ!」
『うわぁ!!!お、お手拭きお持ちします!!』
てつやの大噴射を食らって走って出て行った彼女。可哀想に。
て「一発ギャグ!しようとしてんのおもろすぎんか?笑」
虫「変な子だね笑」
り「ね?可愛いでしょ?笑」
戻ってきた彼女を酔っぱらいのパワーで腰を下ろさせると再度乾杯の音頭が行われた。しばらくすると気が抜けたようでニコニコと話を聞く彼女に虫さんが口を開いた。
虫「で?誰推しなの?」
『へっ?あの...ゆめまるさん...』
ああ、悔しいけどこれは俺の行きつけになるわ
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むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時