検索窓
今日:33 hit、昨日:2 hit、合計:44,362 hit

変わった:Teokun ページ43

実家近くの家に住んでる5歳年下の女の子。それこそ出会った当初は妹を可愛がるように世話をして遊んであげていた記憶がある。それが今となっては素敵な女性へと変貌を遂げたらしい。久しぶりに実家に帰るとたまたまうちの近くで彼女と出会った。


『おおくん!久しぶり!』

「ええ!Aじゃん!?一瞬誰か分かんなかったわ!」


俺に声をかけてきた彼女は胸元が覗くようなTシャツと短いショートパンツを履いていた。記憶の彼女とは全く違う。彼女は可愛らしい薄水色のロングスカートをよく履いていて、淡い色のシャツが清楚的でとてもよく似合っていた。それが今ではこれかと思うと少しだけ寂しくなる。彼女はもう子供じゃないのだ。


『おおくん全然顔出さないからなんかあったかと思った』

「いや、帰ってたよ。ただそんな時間無かったから顔出せなかっただけ」

『あのね、私来年東京行くんだよ!』

「え〜!なんで?」

『へへ、私来年東京に住むの〜』


詳しく話を聞くと彼女は今交際している彼氏と来年から同棲するらしい。彼氏はAの6つ上。俺の1つ年上だ。そんなリアルな年齢を聞くと何故だか自分と比べてしまう。俺でも良かったんじゃ、なんて意味不明な事を考えて慌てて頭を振った。

そして彼女をもう一度見るとやけに目立つネックレスとピアスが目に入った。彼女の綺麗な肌に似合わない程大きな十字架。俺の視線に気付いた彼女は嬉しそうにそれを見せた。


『クロムハーツって言うんだよ!彼が買ってくれたの!1万円もするんだってさ!』


俺が知る限りその大きさのクロムハーツは1万円ごときで買えない。彼氏がカッコつけて安く伝えたのか、それともただの偽物なのか、どう考えても後者にしか思えないのに俺は何も言ってやれない。


「そっか。」

『うん!それでね、来年私も20歳でしょ?だからね、お酒を飲む仕事に就こうと思ってて〜、目をつぶって未成年の私と飲みに行かない?』

「ダメだよ。それにAにお酒を飲む仕事が出来るとは思えないんだけど?」

『でも彼は隣に座ってお酒飲むだけって言ってた』

「ちょっと待って、彼氏にその仕事しろって言われたん?」

『うん。稼げるからって。』


色々と怪しい匂いしかしない。


「いい?よく聞いて?」


淡々とその仕事がどれだけ大変で苦労たくさんの仕事かを説くけど彼女は全く聞く耳を持たない。こんな事になるなら地元を出る前に彼女を俺のものにしておけばよかった、そう言えたらどれだけ楽だったか。

モーニングルーティン:Tommy リク→←相談相手:Mushimegane



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:YouTuber , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。