罰ゲーム:Yumemaru ページ36
「Aちゃん、俺と付き合わん?」
『...いいですよ』
メンバーと飲みに行った居酒屋の店員さんであるAちゃんはどうやら東海オンエア俺推しらしい。初めは可愛いな〜という薄い感想しか無かったけど、飲みに行く度見る笑顔が素敵で俺とは違う真っ白な心を持っていて眩しいほどだった。
てつやととしみつとりょうの4人で飲みに来た日、話はやはり恋バナに移った。
て「てかゆめまるはAと付き合えばいいやん」
「ばか、声がでかい...!」
り「だってあんな可愛いのにゆめまる推しだよ?告白したら100%だよ?」
て「行け行け!告れ!」
「やだよ笑」
そうは言うけど実は彼女を手に入れたかったりはする。照れ隠しのようにお酒を口に含むと、としみつが机を叩いた。
と「よし、りょうとじゃんけんして負けたら告白な?」
り「そうしよ笑」
「なぁんでだよ!笑」
て「いいやん!当たって砕けろ!」
「なんで砕ける前提なんだよ!」
交わしたじゃんけんは見事負け。くそ、運を味方につけた男...そしてお会計の後、冒頭へと繋がる。
あれから数日、連絡先を交換した俺たちは何度かデートに行った。映画、ショッピング、カラオケ、定番のデートはいくつか試した。彼女と初めてのキスはビールの味がしたことを覚えてる。そして交際から1ヶ月、ようやく俺の家に招くことが出来た。
「お腹すいてる?」
『いえ、大丈夫です。』
「いつまで敬語なの?笑」
『なんか慣れなくて...』
もじもじと照れているような姿を見ると可愛くて彼女に触れていたくなる。あまりにもぞっこんな自分の気持ちに呆れながら隣に腰かけてそっと唇を重ねた。こんなに経ってもぎこちない彼女のキスが愛おしい。そっと身体を離すとあろう事か彼女は両目から多量の涙を流していた。
「えっ!?どしたん?しんどい?」
『...いつまで、ですか』
「え?なにが?」
『私との...嘘のお付き合いはいつまでですか...?』
言ってる意味が分からなくて首を傾げると彼女はぽつりぽつりと話し出した。あの日、じゃん負け告白のくだりを部屋の外でたまたま聞いてしまった彼女は苦しながらも好きだからと付き合ってくれたらしい。俺が罰ゲームで告白したと分かりながらも。
「わかった、じゃあ別れよう」
『...はい。』
「それでAちゃん。」
『なんですか...』
「本気で好きなので付き合ってくれませんか?」
再度涙を流した彼女に精一杯の謝罪と愛を伝えようか
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むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時