レイくん:Kanta リク ページ30
立地の良さ、新築、日当り良好、そんな良物件が格安だったら入居せざるを得ないと思わない?決して狭くないこの部屋に越して来て今日で2ヶ月。私の新居にて巻き起こる新生活には、まさかの同居人が居た。
「あ、Aさんおはようございます。」
『また喋りかけてきてんな...』
朝寝室を出るといつの間にか私の隣に現れる自称″幽霊の星野レイ″という非科学的な浮遊物。初めての晩現れた時に、やたらめったら反応しないと決めた。
「Aさぁん?今日も朝から可愛いですねぇ!おめかししてどこ行くんかな〜?」
私の背後を着いて回る彼を認識したのはここに来てから4日目の晩の事だった。洗面所で鏡に映った彼は私の叫び声に対して「びっくりした!心臓止まるかと思った!...いや止まってるわい!!みたいな〜?」というノリツッコミをかましてきたせいで、こいつは関わるとやばいんだって気付いた。私が無視する度、ムッとした顔をしながら腕に抱く鳥、おそらく鳩に「寂しいよね...」と喋りかける意味不明の幽霊だった。
そんなある日仕事で大ミスをして落ち込む私を見て、意味不明な一発ギャグや彼自身の自虐ネタを披露し続けて笑かせてくれた日があった。その日の夜、ベッドに横になっていると突然身体が動かなくなった。
動くのは首から上だけ。実害が出たのが初めてで背筋がゾッと凍る。もしかして私が油断するのをずっと待ち構えてて、それで殺そうってこと...?そう思い頭を必死に働かせていると案の定彼が部屋に入ってきた。
『何すんの...』
「僕...我慢してたんですけど...もうどうしても無理で、ごめんなさい...」
ゆっくり私に近付く彼を見て死を覚悟した瞬間布団が捲られた。
『っ、なに』
そのまま服が捲り上がり私の素肌に彼の冷たい手が触れた。
『ひっ、』
「はぁ...暖かくて綺麗な肌...」
何を言ってるのか理解出来ない私を他所にスウェットのズボンやショーツまで奪い始めたのを見てようやく彼のやりたいことを理解した。
『やめてっ、』
「Aさんが好きなんです...大好きです、ああ...ずっとここに触れたかった...」
冷たい指が私の蕾をなぞり、肌蹴た胸元に舌を這わす。感じるはずなんてないと思ってたのに次第にその気になってしまったのは大誤算だった。
「わぁ...凄い、こんなにぬるぬる...」
『やぁ、やめてよっ!』
「大丈夫です、僕達きっと相性いいですよ」
きっと後にも先にも幽霊の裸をしっかり見たのは私くらいだろう
放任主義 続:Tetsuya リク→←地雷処理:Jintan
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むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時