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煙草:Sora ページ3

フーと息を吐く彼の口からは煙が綺麗に吐き出される。私の大嫌いなそれ。臭くて、部屋を汚して、私の肺まで汚すそれ。それを吐き出すのは私の大好きな人だなんてニュートンのゆりかごのように好きと嫌いがぶつかり合う。


『そら、それ臭い』

「別に俺は臭くない」

『私の家で吸うな』

「いいじゃん、俺とAの仲に免じて」

『免じた私が馬鹿だったもん』

「ムスッとしても可愛いだけだよ」


そう言って彼は私の頬をつつく。相変わらず人たらしで無意識にそういうスキンシップを取ってくる。飲み会終わり、宿代わりにうちに来る彼はきっと都合のいい女友達くらいにしか思ってないはず。何故ならば1度も触れられた事が無いからだ。


『ねぇ、』

「ん?」

『なんでうちに来るの』

「迷惑?」

『いや?』

「じゃあいいじゃん」

『じゃなくて、そらはもう有名人なんだから気を付けなきゃダメじゃん。』

「はいはい、そんなの気にしてくれなくていいです」


こっちは気にするじゃん。好きな人に私のせいで迷惑かけたらって思うじゃん。ほんと呑気でムカつく。一言お風呂入ってくると呟き脱衣場に向かった。

お風呂上がり脱衣場を見て唖然とした。ムカつきで来てしまったからか服を用意し忘れたらしい。服を取るためにはそらがいるリビングを必ず通らなければならない。つまりバスタオルの私とそらの対面は不可避だ。

どうしようと頭を抱えて気づいた。そう言えばあいつは私の事女として見てなかった。私だけ意識しちゃって恥ずかしい。そう考えると恥ずかしがってる方が変だと思い、バスタオルのままリビングに入った。

部屋に入った私を見てそらは缶を口に付けたままガッチリ固まった。あれ?思ってたのと違う。


『...見すぎ』

「...なにしてんの」

『服忘れた』

「はぁ...ムカつく...」

『言っとくけど私の家だから』

「そういう意味じゃねぇよ...」

『なに?意味わかんない。』


部屋に向かおうと踵を返した瞬間、後ろで布の擦れる音がした。ふと振り向くとすぐ後ろにそらがいて、そのまま壁に押し付けるように私の腕を掴んだ。


『な、なにすんの』

「あんま気抜いてると食うよ?」

『っ、何、言って...』

「他の男にもこんなんすんの?」

『う、うちに泊まりに来るのそらだけじゃん!』

「これからも俺だけな?」


噛み付くように触れた唇と私の手から離れていくバスタオル。重なった口からは大嫌いなタバコの味がした。

先生:Mushimegane→←王道で攻めて:Jintan リク



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むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時

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