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高校生:Kanta リク ページ16

「ねーA!今日放課後一緒に買い物行かない?」

『あー...ごめん!今日はちょっと用事あるんだよね。明日は?』

「じゃあ明日行こ!」

「私も行きたい!」

「え!一緒に行こうよ〜!」

「Aの用事ってどうせ彼氏でしょ〜?笑」

『まぁね?』

「も〜!これだから彼氏持ちは!!」


教室の真ん中から聞こえてくる女子達の会話。いつも輪の中心に居るのはAって子だった。自分から話に行かなくても自然と周りに友達が集まり会話が始まる。今日も賑やかな会話がやけに耳についた。

俺だって別に友達がいない訳では無いけど多くあればいいとは思ってない。一通り仲良くはするけど心許すのはごく1部だけ。彼女とはきっと相容れないだろう。


『...ちょっ、辞めてってば!』

「なんだよ、いいじゃん別に!」


学校が終わり部活に行く前に借りてた本を返しに行こうと図書室に向かってると空き教室から聞こえてきた声。この声はよく知ってる。Aって子だ。何か不穏な声色を察知して巻き込まれる前に離れようと足を早めると教室から飛び出してきた誰かとぶつかった。


カ「いっ...た、」

『...すけて、』

カ「なに...」

『助けて...』


弱々しく呟いた彼女の服は少し乱れてて教室の中から男が出てきた。確か隣のクラスの...名前はなんだっけ?


「あ?佐藤じゃん、なにしてんの」

カ「先生の手伝い。先行っててって言われたから多分もうすぐ先生来るよ?」


スラスラと口から嘘が飛び出した事に自分で驚いた。それでも何故か俺の口は止まらない。


カ「それよりここで何してたの?」

「...別に。じゃあな〜」


帰っていった男を見送り彼女に目を向けると俺に向かってにっこりと微笑んだ。


『えへへ、ありがとう!』

カ「...それ、嘘くさいからやめたほうがいいよ」

『へ?』


さっきまで酷く怯えてた癖に俺に向かってニコニコするなんて何を考えてるのか意味が分からない。さっさと本を返しに行こうと歩き出すと、後ろから足音が着いてくる。勘弁してよ...


カ「なに?」

『別に何も』


きょとんとした顔を見せる彼女を見てると身体が痒くなる。ああ、わかった。誰にでも優しく無邪気な様子が鼻につくんだ。


カ「何を求めてるのか分かんないけど、着いてきても何も生まれないよ。」

『寛太くんって面白いね〜』

カ「はいはい」


分かりやすいお世辞に分かりやすい愛想笑い。厄介な人に目をつけられたかもと本を借りた自分を恨んだ。

高校生:Tommy リク→←抜けない後輩感:Tommy ◎ リク



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むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時

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