日向:Rikuwo ページ14
『りっくんは隣に居るとポカポカして、日向ぼっこしてる気分になるんだよね〜』
彼女はことある事に俺の隣に腰掛けてはそう言った。
アバンティーズの紅一点として愛されてるAはメンバーの中で誰と1番仲がいいかと質問を受ける度に俺の名前を出してくれた。それに俺はまんまと自惚れて、俺が彼女の1番だと高を括っている。
そんなある日俺の耳に衝撃的な話が飛び込んできた。
『りっくんあのね...りっくんには1番に報告したくて...』
「ん?なに?」
『私ね、彼氏が出来たの!』
何を言ってるのか分からなくてとりあえずカメラを探す。ドッキリでしょ?カメラはどこ?
『ねぇ?聞いてる?笑』
「...ドッキリでしょ?」
『もー違うに決まってるじゃん!カメラとか無しにりっくんには話したかったの!』
ドッキリじゃない?Aに?彼氏が出来た?どういう意味?
「...俺、ちょっとそれわかんない」
『なんで!?』
「そら達には言ったの...?」
『や、ていうか...そらと付き合ったんだよね』
えへへ〜と笑うAをボケっとした頭のまま見つめると彼女の胸元には見覚えのないネックレスがぶら下がってる。Aは俺の視線に気付いたのか嬉しそうにそのネックレスを揺らした。
『これ、そらに貰ったの!可愛いでしょ?』
頭がガンガンする。今までAはメンバーの中で付き合うなら俺が相手だと思ってたし、なんならいつどっちから言い出すのかという程に愛し合ってると思ってた。焦ること無くても彼女は俺の事が大好きだしと何度もそう考えた。なのに、俺の知らないところでAとメンバーのそらが.....
『りっくん?大丈夫?』
「...俺二日酔いでちょっと体調悪い」
『ん?昨日飲んでたの?』
「うん、今日は俺抜きで撮影して?」
『大丈夫?何か欲しいものある?』
「A」
『え?』
思わず口に出た俺の欲しいもの。いつの間にか人のものになった俺の欲しいもの。絶対に取り返すから、今はあいつのもので居るの許してあげる。
「...おめでとう」
『ありがとう、でも大丈夫?』
「俺は平気だから、撮影してきて?」
俺から離れて部屋を出た彼女は奴の名前を1番に呼んだ。りっくん体調悪いってさ〜!と大きな声を出す彼女を想ってパソコンを開いた。
パソコンの一番端にある″書類″と書かれたフォルダをクリックして長いパスワードを入れると大量に出てくる彼女の寝顔。
早く俺の隣へ、日向ぼっこをしに帰っておいで。
抜けない後輩感:Tommy ◎ リク→←これは全部夢:Tsurime
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むう - めちゃくちゃ大好きです!これからも応援してます! (2022年5月7日 22時) (レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします! (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです!! (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2020年3月11日 21時