不貞:Shibayu ◎ ページ11
｢っ、く...｣
『しば、たっ...』
背中に触れるお世辞にも清潔だとは言えないシーツ、ギシギシとやけに響くベッド、暖色の間接照明。私の上で息を荒らげるこいつは既婚者だったりする。
しばらくして私の隣に寝転がり休息している彼に不躾な質問を飛ばした。
『嫁怒んないの？』
｢こんなん知ってる訳ないじゃん笑｣
『まぁ変に慰謝料とか言われても困るから絶対にバレないで欲しいけど』
｢昨日帰ったとこだから...ねぇ、こんな話いいじゃん別に。｣
『子供いるくせによく他の女抱けるよね〜』
｢抱かれてるお前が言うな笑｣
ふっと鼻で笑う彼からは仄かなミントが香る。私と会う時にはちゃんと歯磨きしてミンティア食べるんだよね〜なんて心の中で嫁にマウント。私も大したクソ女だ。
彼が始めた火遊びに乗っかったのは単純に彼の緩い空気が好きだったから。彼は嫁とは別の可愛がるだけの彼女が欲しかった。利害の一致で約1年前この関係が始まったわけだ。
｢ねぇねぇ｣
『ん？』
｢本命彼氏出来たりした？｣
『は？なんで？』
｢だって今日高そうな鞄持って来たじゃん｣
『いい感じの男に貰っただけ。何？嫉妬？笑』
｢別に〜俺だってブランドの鞄あげられるも〜ん｣
『鞄だけ？』
｢なんか欲しいのあんの？｣
『柴田の本気の愛が欲しいって言ったらくれるの？』
｢俺A好きだよ？マジで。｣
彼の左手薬指には指輪の跡がついてる。私に会う時に必ず外される指輪。何度置いてあるそれをこっそり捨ててやろうかと思ったか。私はいつも2番目の女。1番には絶対になれない。
そっと手を掴んで薬指を口に含んだ。劣情を含む目線で私の頭を撫でる彼は既にパパではなく男の顔してる。
『ん、む...』
薬指を根元まで咥えて思いっきり噛み付くと、彼は目を見開いて布団を叩く。
｢痛い痛い痛い！！！なに！？｣
ゆっくり離れると指輪がはまってた場所にくっきり歯型が付いて内出血してる。
『私の痕。ちゃんと指輪で隠してね。』
｢Aこそ嫉妬？笑｣
『好きじゃなかったらこんなとこ来ないって分かんないの？』
おしりを向けて煽るように腰を揺らすと、彼はにやにやしながら自身を挿入する。
『ふ、いつか地獄に...堕ちるんだからっ、』
｢はぁ...一緒に堕ちよ？｣
『クソ野郎、最低...』
｢うん、俺も好きだよ...｣
ぐしゅっ、と響く水音。彼の作る地獄にどうせだから身を任せてみようか。
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むう - めちゃくちゃ大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月7日 22時) (
レス) @page37 id: 0b4c79d36c (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - りあさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年12月11日 17時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - モーニングルーティンの小説とても好きです。これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1311488687 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - かりんとうさん» 具体的なシチュエーションなどはございますか。あれば助かります。 (2020年11月3日 15時) (レス) id: e3e12464ab (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 初めまして、良ければワタナベマホ君の小説を書いて欲しいです！！ (2020年10月30日 10時) (レス) id: 4f5e255211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴあ
| 作成日時：2020年3月11日 21時
