part1 カルマside ページ22
その後もいろんな人が次々に面談へ行く。
カルマ「はーあ、次俺か。めんどくさいし適当に済まそ」
『とか言って真面目に考えてたりして〜』
カルマ「Aうるさい」
教室を入ると、化粧水とかメイク落としとかで顔に生えたトゲやむくみをとり、ラーメンどんぶりの縁によく書かれてる模様を消してる殺せんせー。
殺せんせー「カルマ君は…官僚になりたいと言ってましたね。国家運営のいわば裏方。君にしては地味にすら見えますが」
カルマ「…震災の時さ、政治家は役立たずだったじゃん。」
殺せんせー「…否定はできません」
でも、国の機能はマヒせず、わりと正常に回ってた。あの非常時に政治家抜きで回るってことは…影で仕切ってる官僚たちがスゲーんだなと思った。
だから俺は、それになりたい。
カルマ「文句ある？」
と言いつつナイフを投げるが舌で受け取られた。
殺せんせー「いいえ、君らしいと納得しました。」
帰り際、寺坂が廊下にいた。
カルマ「寺坂さー政治家なんなよ。お前みたいな声の大きい直情バカが看板にいるとき俺も影から操り易いんだ」
寺坂「…ケ、影から操るとか相変わらず中二臭ぇ…」
教室に戻った俺は、Aを呼ぶ
カルマ「Aは何になんの？」
『私？私は警察かなー』
カルマ「ふーん。今とあんま変わんない仕事がいんだ？」
『ふーんって…ほら、諏訪冬伽に霖くんが操られたときあったじゃん？』
カルマ「それが？」
『あのあと、篝月で捕まえてた高薙戒って人がいてさ、その人の本業が警視庁特殊捜査隊専門対策部だったじゃん。
私もあの人みたいに、人助けしたいなって思ってさ。』
どっちかって言うと、世の中の闇を引き出す感じ？と、言うA。
『まぁ、実際なれるかどうかなんてわかんないけどねー』
と、ヘラっと笑うAに
カルマ「なれるよ、Aなら。」
根拠って聞かれたら悩むけど、正直Aにあう職業はそれしかないと思った。
正義感が強くて他人思いで、困ってる奴が放っておけない。そんな性格のAにこれ以上なく当てはまってると思った。
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作者名：シロネコ | 作成日時：2020年6月27日 8時
