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手を引かれ、今度はリビングへ。
震える足と手、追いつかない思考回路。
されるがまま、僕は椅子に座った。
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「あ、何か食べますか?お腹すいてます?」
「…………、」
なんだ、?なんでこんなに平然としてるんだ、この女。
さっきからこっちは変な汗が止まらなくて、どうにかなってしまいそうだっていうのに。
そんな僕を見兼ねたのか、そいつは僕の目の前の椅子に座った。
それだけで、びくっとする身体。
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「……ジミンさん、そんなに怖がらないで?酷いことはしませんよ。ただ、私と一緒にいてさえくれば、それでいいんです。」
ね?と笑う彼女。…なにも理解できない。わからない。
なんだ、これは一種の誘拐か?あぁそれとも。監 禁ってやつ?
どっちみち、この状況がヤバいってことだけはわかる。
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「……目的は何?こんなことして、ただで済むと思ってる?
下手したらこれ、警察沙汰だよ?」
「……ジミンさんはそんなこと気にしなくていいですよ。しばらく休むって大学の方にも連絡入れておきましたから。」
何も心配しないで?と微笑む彼女。昨日までの自分だったら1発でおちてしまうくらい、その笑みは、美しかった。今はただ、吐き気がするだけ。
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「……何言ってんの?…出せよここから、」
「うーん、嫌です、」
ヘラ、と笑う女に、カチン、と僕の中で何かが切れた。
僕はなりふり構わず、女に掴みかかっていた。
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「訳わかんないこと言ってないで出せよ!!僕のストーカーなのかなんなのか知らないけど、迷惑だよ!!」
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すると、さっきまで笑顔だった女が、急に表情を消した。
それにびく、となる。
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「…聞き分けの悪い人は嫌いなんだよね」
刹那。
身体に何かを押し付けられたかと思えば、電流が走った。
「……っあああぁ、」
..
床に倒れ込んで苦しんでる僕を見下げ、女がまた笑った。
「言うこと聞いてね」
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uni(プロフ) - 於音さん» 於音さんこんばんは!コメントありがとうございます!お返事遅れて申し訳ありません( ; ; )とても嬉しい感想についニマニマしてしまいましたヽ(*´∀`)ノ誰?も読んでくださったのですね…!感激です。今後も楽しんで頂けるように頑張ります!ありがとうございました (2020年6月13日 20時) (レス) id: c4de3d4ae9 (このIDを非表示/違反報告)
於音 - 本当に鳥肌しか立たなかったです!こういったミステリーが本当に好きで、楽しく読ませていただきました!!誰?もまた深くて、興奮しました!これからも頑張ってください! (2020年6月5日 19時) (レス) id: c6e35f7269 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - 塩飴さん» 塩飴さん、こんばんは。はじめまして!素敵なコメントありがとうございます!気に入っていただけたようでよかったです!私の作品に出会っていただき、本当にありがとうございます! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» もゆさんこんばんは。コメントありがとうございます!ええ、本当ですか( ;∀;)!ヤンデレの沼にようこそです!!笑 今後ももゆさんに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
塩飴 - すごい、、、すごすぎる。こんな結末になるなんて誰も想像しなかったですわ。やばい、、天才です。ありがとうございました。 (2020年5月30日 12時) (レス) id: a6b86ec691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年1月26日 18時