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講義も全部終わって、約束の時間が迫る。



6時58分。かなりギリギリだ。やや急いで来たから、髪の毛ボサボサになっちゃった、



キョロキョロと見渡すと、彼女がいた。あぁ、今日も可愛い。


チョイチョイ、と髪の毛をなおして、彼女のもとへ駆け寄る。









｢ごめんね、待った？｣






携帯を見つめて待っていた彼女の肩に、ポン、と手を置く。







一瞬びく、となった彼女だけど、僕とわかると、すぐに笑顔になった。






｢私も今来たところですよ〜、じゃあ行きますか？｣



｢うん、行こっか。｣




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そうしてふたりで、夜の道を歩き店へと向かう。


Aちゃん、すごく顔も整ってるし、話も上手いし、こりゃモテるな、って印象。




1回目の合コンの時はあんまり話せなかったから残念だったけど、今日ちょっと頑張ってみるか。








なんて思ってたらあっという間に店に着いて、奥の部屋に通された。




へぇ、個室か。いいじゃん。






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｢何飲みます？｣


｢うーん、…Aちゃんは？｣


｢カルーアミルクかなぁ。｣


｢じゃあ僕はビールにしようかな｣








未成年だけど、まぁ、バレなきゃいいよね。





乾杯、とグラスをぶつける。僕のグラスより、少し下の方で乾杯するAちゃん。同い年なのに、すごく謙虚だ。









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そうして、楽しく二人で飲んだ。




酒豪で有名な僕だけど、Aちゃんも見た目に反してなかなか強い。








｢ビールもう一杯いいですか？｣




そう微笑むAちゃんに、僕は少し気後れしながら席を立った。







｢ちょっと、トイレ行ってくるね、｣





立ったらふら、と足がよろけた。うわ、気持ち悪。……飲みすぎた。

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