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「……なんで、!?なんで戻ってきたの?!私、あなたを1年も、……ここで監 禁してきたんだよ?……間違ったことしたの、私!」
つい声を荒らげる。けど、ジミンはキョトンとした顔で、あぁ、と笑った。
「なにいってるの?A。
あ、わかった。さては警察にへんなこと刷り込まれたんでしょ?可哀想なA、」
そう言って私を抱き寄せるジミン。けど、私はそれを無情にも突き飛ばしていた。
「……いやっ!!!!」
そんな私を、ジミンが怪訝そうに見つめる。
「……なに、なんのつもり?僕、Aのために会いに来たのに。
なんで、なんで僕を拒むの?」
真っ黒な目で、首を傾げるジミン。
…ちがう、これ。ジミンじゃない。
わからない、
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「……あなた、誰?」
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そんな問いに、あなたは答えた。笑顔で。
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「……わすれちゃったの?変なの。あの頃はたくさん名前呼んでくれたのにね。
ジミン、って。」
そう言って微笑む彼は、とても正気とは思えなかった。
違う、違う、違う。これはジミンじゃない。
こんなの、違う。
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そこでやっと気付く。
彼をこうさせたのは、わたしだって。
なんてことしたんだ、私。
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「ごめん、ごめんなさい、っ、こんな、こんなになるなんて思わなかった、……ごめんなさい、」
狂ったように謝り続ける。もう精神はボロボロだった。
そんな私を、困ったようにジミンは見つめた。
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「うーん、どうしたらいいんだろ、僕がいるのに。
あ、そうだ」
ジミンはなにか思いついたように、また笑った。
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uni(プロフ) - 於音さん» 於音さんこんばんは!コメントありがとうございます!お返事遅れて申し訳ありません( ; ; )とても嬉しい感想についニマニマしてしまいましたヽ(*´∀`)ノ誰?も読んでくださったのですね…!感激です。今後も楽しんで頂けるように頑張ります!ありがとうございました (2020年6月13日 20時) (レス) id: c4de3d4ae9 (このIDを非表示/違反報告)
於音 - 本当に鳥肌しか立たなかったです!こういったミステリーが本当に好きで、楽しく読ませていただきました!!誰?もまた深くて、興奮しました!これからも頑張ってください! (2020年6月5日 19時) (レス) id: c6e35f7269 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - 塩飴さん» 塩飴さん、こんばんは。はじめまして!素敵なコメントありがとうございます!気に入っていただけたようでよかったです!私の作品に出会っていただき、本当にありがとうございます! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» もゆさんこんばんは。コメントありがとうございます!ええ、本当ですか( ;∀;)!ヤンデレの沼にようこそです!!笑 今後ももゆさんに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
塩飴 - すごい、、、すごすぎる。こんな結末になるなんて誰も想像しなかったですわ。やばい、、天才です。ありがとうございました。 (2020年5月30日 12時) (レス) id: a6b86ec691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年1月26日 18時