誰？.2

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私とわかった瞬間に嬉しそうに駆け寄ってきたジンさん。




一方の私は、まだ知り合って日も浅い、大して仲良くない彼に、少し身構えた。






けどそんな私なんかお構いなしに、彼は相も変わらずさわやかな笑顔で私の顔を覗き込んできた。







「こんにちは！こんなところでなにしてるの？」



『あ、こんにちは。...えっと、』





どうしよう。この人はユンギ先輩と仲がいいし。





それに『ストーカーがテヒョンくんだ』と言い張る彼に、゛被害者″の私がそのテヒョンくんに会いに来ました、なんて言ったら。







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『...ただの散歩ですよ。』








迷った末、適当な嘘でこの場を切り抜けようと思った。...けど。




それを聞いた彼が、一瞬真顔になった...かと思えばまたにっこりと笑う。









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「...嘘だね」





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あくまで笑顔の彼に、いやな汗がじっとりと伝った。目の奥が笑ってないその笑顔に、悪い意味で鼓動が早くなる。



何も言えないままでいる私に、ジンさんがははっとまたひとつ笑う。







「別に隠さなくていいよ？キムテヒョンに会いに来たんでしょ？」



『...なんで、』



「ん？パクジミンと話してたでしょ？だからそうかなって。」






違った？と首をかしげる彼に、もう言い逃れできないと理解する。…観念しよう。







『...ストーカーだとかストーカーじゃないとか関係なく、テヒョンくんに謝ることがあったんです。だから、』




「へえ...そう。...ならほら、早くいけば？」




『いやいや。...入れないですよ、私みたいな一般人、...って、』





私を置いてすたすたとマンションに入っていくジンさんに驚く。慌てて彼を追いかけた。





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『いや、入っちゃだめでしょ、勝手に、』




「え？ここ僕の家だけど？」




『え』

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