. ページ3
.
『……はぁ、』
ただ、テヒョンくんをバイト先に連れてきたことを後悔してる。それだけ。
そもそも、テヒョンくんと先輩なんて、水と油。
テヒョンくんは言わずもがな、先輩もあの日から彼のことをよく思ってないし。
勢いで連れてきてしまったけど、ちゃんとこうなることくらい考えとかないとダメだった。
.
なんて。目の前の2人を見ながら、ため息をつく。
店長が休憩室で待ってて!とテヒョンくんに言ったのは数十分前。それからここには、私、テヒョンくん、ユンギ先輩の3人。
何の罰ゲームなんだ、本当。
ちっ、とだるそうに舌打ちするユンギ先輩を宥める。
そうしたい気持ちも分かる。…さっきからテヒョンくん、じぃっ……と先輩を見てるのだ。
.
その視線がさすがに嫌になったのか、ユンギ先輩がテヒョンくんをじろりと見た。
「……何?」
「あ、すみません。気にしないでください」
そう言いながらもユンギ先輩をじっと見続けるテヒョンくん。
なんだろう。羨望でも、嫉妬でも、憎悪でもない。この彼の視線は。何なんだろうか。
.
そして数分後。こんな重っ苦しい空気の中、やっと現れた店長が、面接のためにテヒョンくんを連れていった。
「……なんなんだあいつ、」
心底だるそうな顔でユンギ先輩がタバコをふかし始めた。ここは禁煙なんですけどね。
『…テヒョンくん、不思議な子だから。ごめんね』
「別に俺はいいけど…、ただあいつがAと仲いいってのが気に入らないわ」
『…ユンギ先輩、』
.
そうだよね。
先輩からしても、きっとこの状況は面白くない。
テヒョンくん、連れてこなきゃよかったかなぁ。
1259人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちむたろう(プロフ) - さきさん» さきさんの推し様を真っ黒にして大変申し訳ありません!!反省はしていますが後悔はしておりません!!無事に性癖に刺さっていただけたみたいで光栄です!!!こちらこそありがとうございます(涙 (2020年3月10日 16時) (レス) id: 480aaa9b57 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - コメント失礼します。「?」と繋がっていてジンくんがでてきた瞬間推しなのに少し吐き気がした自分をぶん殴りたいです。こんな素敵な作品ありがとうございます (2020年3月9日 23時) (レス) id: 71073e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - bonbonsさん» はじめまして!「?」から読んでくださってるんですね(; ;)嬉しすぎる感想に震えてます。素晴らしい作者様にそう言っていただけて、とても幸せに思います(; ;)今後も応援して頂けると嬉しいです!ありがとうございました! (2020年3月5日 15時) (レス) id: d35ff11af4 (このIDを非表示/違反報告)
bonbons(プロフ) - コメント失礼します;;「?」が本当に好きで好きで…それと繋がってるなんて嬉しすぎるしこの作品もぞわぞわして面白すぎます;;更新とっても楽しみにしてます!頑張ってください〜! (2020年3月5日 15時) (レス) id: aec8589789 (このIDを非表示/違反報告)
ちむたろう(プロフ) - ま ゆ 。さん» はじめまして!コメントありがとうございます!!「?」から読んでくださってるんですね(; ;)嬉しいです!今後も楽しんでいただけるよう、更新頑張ります!素敵なコメントありがとうございました! (2020年3月2日 15時) (レス) id: d35ff11af4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年2月20日 21時