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『…グク、』
肩で息をするグクが、こっちを見て、目を見開いていた。
『…あ、』
まだ先輩と密着したままだった体を、ゆっくりと離す。
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「何、してんだよ、」
『ごめん、えっと、』
グクが私の手を引いて、先輩から離らかした。
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えっと、
…私、何してたんだっけ。あ、そうだ。
『…テヒョンくんに、えっと、』
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そこまで言いかけて、止まった。
…あれ、私。何しようとしてた?
私、テヒョンくんを、
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.
「…A。俺たち、ずっと勘違いしてたんだよ。」
私が何かを言う前に、ユンギ先輩が口を開いていた。
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『…勘違いって?』
そんな私の問いかけに、先輩が、
「テヒョンは、違う、…本当の犯人は、」
そう、言いかけた時。
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「
……もういいだろ!!!」
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そんな声が、空気を震わせた。
私たちふたりの視線が、グクに集まる。
シンとなる空気の中、グクが叫ぶように、けど小さく吐き捨てる。
「もう…いいだろ、
誰が犯人だとか、そう言うの、…もううんざりなんだよ。これ以上、関わりたくないんだよ、」
グクが私の肩に手を置いた。その目は、血走っていた。
『……グ、ク』
「なぁ、A。俺、もう二度とあんな痛い思いしたくないんだよ。わかるだろ。」
『あ……』
.
ごめん、とつぶやいた私の手をグクが引いた。
先輩を置いて、歩き出す。
先輩、ごめんなさい。けど、今は、
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uni(プロフ) - 塩飴さん» 本当に塩飴さまのような素敵すぎる読者様に読んでいただけで、本当に幸せです。私の作品に出会ってくださり、本当にありがとうございました!これからもぜひ、よろしくお願いしますね( ;∀;) (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - 塩飴さん» 塩飴さん、こちらも読んでくださったんですね…!?本当にうれしいです( ;∀;)書き手として、そのような感想をいただけて本当に鼻が高いです笑 さっきからずっとにやにやしてます。(おい) (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» サイコパスグクくんも、純粋テヒョンくんも、男前ユンギさんも、みんな愛していただけて幸せです(⌒∇⌒)そんなうれしい感想をいただいてしまって、さっきから本当ににやけが止まりません!!すごくうれしいです!私の作品に出会ってくださってありがとうございました! (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» もゆさん、本当に素敵なコメントありがとうございます( ;∀;)全部読んでくださったんですね…!感激です。こんな素敵な方に読んでいただけて、本当に本当に幸せです。 (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
塩飴 - たしかに毎回必ずグク出てきましたもんね。ストーカーだからか、、あと、描き方うますぎです。その視線は誰?のとこ、鳥肌立ちました。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: a6b86ec691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年3月12日 22時