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しばらく歩いたところで、やっとグクが立ち止まった。
やっとこっちを見たグクの表情が完全に怒ってて、あちゃー、と思う。
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『……グク、ごめ、』
「本当にお前は…バカ!!どうして何も言わずに外出たんだよ!」
『……ごめん、反対されると思って、』
否やぎゅうう、と強く抱き締められる。
その手は、なんだか震えていた。
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「…お前に何かあったらって、……ほんと、頭おかしくなりそうだったんだぞ、」
『……うん、ごめんね、』
そんなグクを、私も抱き締め返した。
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私がピンチな時は、いつでも助けてくれるグク。
…そう。いつでも。
…グクがいなきゃだめだな、ってつくづく思った。
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結局また、グクの家に帰ってきた。
『……けど、さっきのテヒョンくん、なんか変だったね。』
「…そうだな。」
"逃げて"?
しかもあの時テヒョンくんは、それを私じゃなくて、グクに言っていた。ように思う。
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訳が分からない。
加害者であるはずの彼が、被害者の私たちに、逃げて?
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…違和感を感じた。
その違和感に、もしかして、とも思う。
いやけど、それならあの時テヒョンくんの部屋でみたあれはなんだったんだ。という話。
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一人悶々としていると、不意に、ちく、と首筋に小さな痛みを感じた。
見れば私の腰に手を回したグクが、首筋に、少し濃いキスマークをつけたようだった。
『……グク、』
「…誰がストーカーでも関係ない
だってAは俺のだから」
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そんなグクの言葉に、何急に、とふざけて笑って見せようと思ったけど。
グクが無表情でそんなこと言うものだから、何も言えなかった。
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uni(プロフ) - 塩飴さん» 本当に塩飴さまのような素敵すぎる読者様に読んでいただけで、本当に幸せです。私の作品に出会ってくださり、本当にありがとうございました!これからもぜひ、よろしくお願いしますね( ;∀;) (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - 塩飴さん» 塩飴さん、こちらも読んでくださったんですね…!?本当にうれしいです( ;∀;)書き手として、そのような感想をいただけて本当に鼻が高いです笑 さっきからずっとにやにやしてます。(おい) (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» サイコパスグクくんも、純粋テヒョンくんも、男前ユンギさんも、みんな愛していただけて幸せです(⌒∇⌒)そんなうれしい感想をいただいてしまって、さっきから本当ににやけが止まりません!!すごくうれしいです!私の作品に出会ってくださってありがとうございました! (2020年5月30日 23時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
uni(プロフ) - もゆさん» もゆさん、本当に素敵なコメントありがとうございます( ;∀;)全部読んでくださったんですね…!感激です。こんな素敵な方に読んでいただけて、本当に本当に幸せです。 (2020年5月30日 22時) (レス) id: 6aca3b67d4 (このIDを非表示/違反報告)
塩飴 - たしかに毎回必ずグク出てきましたもんね。ストーカーだからか、、あと、描き方うますぎです。その視線は誰?のとこ、鳥肌立ちました。 (2020年5月30日 15時) (レス) id: a6b86ec691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uni x他1人 | 作成日時:2020年3月12日 22時