流るる星光のストライカー ページ3
雷門が傘美野中でエイリア学園と戦っている頃、1人の少年、いや、少女が急いで現場へと駆けつけていた。
輝莉「いっそげー……！間に合わなくなる前に…！」
雷門VSエイリア学園の戦いは、とても悲惨な結果で終わった。
選手は皆気を失い、キャプテンである円堂守は最後の最後に点が決まるのを、痛みに耐えながら見ることしか出来なかった。
敗者は容赦なく校舎を破壊される。
円堂は傘美野中が破壊されるのを目の当たりにする……はずだった。
それは1人の少女によって阻止された。
輝莉「ちょっとちょっと、宇宙人さん？
これはとても物騒じゃないかい？」
レーゼ「ッ！」
レーゼが蹴ったボールを軽々と蹴り返し、後者の前に着地する。
赤く短い髪がふわりと靡き、中性的な顔つきの少女はニコリと笑った。
輝莉「今、アタシはアンタのボールを止めた。
つまりは、アタシの勝ちってわけ。
Did you understand？」
レーゼ「輝莉……」
円堂「お前は……」
輝莉「あびゃー、皆酷い怪我！
善は急げ？だっけ？早く治療しなきゃだよ！
そんな訳だから宇宙人さん。
また今度サッカーやろうよ？ね？」
レーゼ「……くっ」
輝莉「ごめんね、リュウジ。
アタシはあの人のことを否定するから」
流星の如く現れた少女は、何を想いここへ来たのか。
レーゼたちは黒いボールでワープし消えた。
輝莉「はいはーい！
怪我人をそのままにしておく訳には行かないよーん。
んー、パッと見大丈夫そうな、キャプテンｸﾝ、ゴーグルｸﾝ、ストライカーｸﾝ、ポニーテールｸﾝ、それから……
あ、ちょっと、マネちゃんは救急車と分かるところは保護者さん呼んでねー！
監督さんとそれから傘美野イレブンは選手を運ぶの手伝ってー。
タオルとかなにか固定できるもの…棒とかあるかなー？
応急処置やらなきゃだし」
慣れた手つきで、テキパキと対応していくその少女に周りは驚きはしたが、自体は一刻を争うため、彼女の指導通りに動いた。
響木「アンタは一体…」
輝莉「アタシ……？
そのうち分かるよ、そのうちね」
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